MacBook Airは軽くてスタイリッシュな「ハイレゾPC」
先に発売された13インチのM2搭載MacBook Proと同様に、M2搭載Airも3.5mmヘッドホン出力のパフォーマンスが向上した。
しきい値として設定されている、150Ωを境に最大出力電圧が切り換わる。150Ω以上のハイインピーダンス設計のヘッドホンは主にプレミアムクラスの高級機になると思うが、これらを「MacBook Airでも鳴らせる」メリットは少なくないと思う。
M2搭載Airも最大96kHz/24bit対応のDAコンバーターを搭載している。外付けDAC内蔵ヘッドホンアンプを使わなくても、Apple Musicのハイレゾロスレス再生を極めて軽快に楽しめるモバイルPCとして本機は貴重な選択肢だ。
フルHDになったFaceTime HDカメラの画質
ディスプレイ側に搭載するFaceTime HDカメラが、M2搭載Airから1080p対応になった。Zoomアプリケーションのビデオ通話を起動して、720p対応のM1搭載Airとカメラの画質を比べてみた。解像度の向上は確かに感じられる。M1搭載Airの映像は平坦部のノイズが若干気になるところもあったが、M2搭載Airではこれが軽減され、肌の質感も引き立つ。
M2搭載AirのFaceTime HDカメラは、明るい場所でのキャプチャする映像の画質に優れる。明部の白飛びを抑えながら色の濃淡を丁寧に描き、ディティールのつぶれを丁寧に抑制する。反対に少し暗い場所で起動してみたところ、あまり頑張って映像の明るさを持ち上げないので、全体に少し暗い印象になる傾向だ。
次期macOS VenturaとiOS 16を搭載するデバイスを組み合わせて、iPhoneをMacの外付けカメラとして使える「連係カメラ」があれば、使用環境により生まれる画質の違いはカバーできそうだ。
M2搭載Airの場合、特に薄い本体のディスプレイ側にiPhoneを装着した時に重さの負担がかからないかやや気がかりだ。連係カメラ用として、どんなアクセサリーが揃うのか今後に注目したい。
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