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「薄ッ!軽ッ!」M2搭載MacBook Airのエンタメ性能を掘る

2022年07月14日 22時00分更新

Apple TVの空間オーディオに対応するコンテンツを再生。4スピーカーサウンドシステムが立体的で広がり豊かなサウンドを再現する

4スピーカーサウンドシステムにより音のキャラクターが変わった

 M2搭載Airも筐体内部に空冷ファンを持たない「ファンレス設計」なので、稼働中はとても静かだ。内蔵スピーカーによる音楽・動画の再生を楽しむ際に、ファンノイズに邪魔されることなくのめり込める。

 M2搭載Airは、本体に4スピーカーサウンドシステムを内蔵する。スピーカーユニットの構成はウーファーとトゥイーターが2基ずつ。ステレオスピーカーシステムを内蔵するM1搭載Airと、サウンドを聴き比べてみた。M2搭載Airの方が音の分離感に優れ、音像定位がより鮮明に感じられる。音楽はボーカル、映画はダイアローグ(セリフ)がセンターの位置にピシッと定まり安定する。音の輪郭の描き込みも繊細だ。

 音場の広がりはM1搭載Airも負けていないと思う。Apple TV+の空間オーディオ対応の作品を視聴すると、新旧MacBook Airともに包み込まれるようなサラウンド感が味わえる。違いはM2搭載機の効果音がよりディティールに富み、かたやM1搭載機の効果音はグンと迫ってくるような力強さが感じられることだ。

本体底面に4つの大きめなフットを配置。安定感のある音の聞こえ方にも影響がありそうだ

 M2搭載Airは本体底面にある4つのフットのサイズが大きくなり、本体を面で支える構造になった。M1搭載Airの方は接地面を点で支える器形のフットである。きっと素材も異なっているはずだ。本体を支えるフットの違いが、内蔵スピーカーによる音の聞こえ方に影響を与えている部分も大きいように思う。

 M2搭載Airの内蔵スピーカーでコンテンツ視聴を楽しむ際、本体のセットアップについてひとつ注意したいことがある。

スピーカーの音の出口となる開口部がディスプレイとキーボードの間に並んでいる。パネルの開閉具合によって音の聞こえ方にわずかな違いが生じるので注意したい

 M2搭載Airはファンクションキーの前方側面、ディスプレイとの接続部に内蔵するサウンドシステムからの音の出口を配置している。そのため、ディスプレイの傾き角度が変わると反射して聞こえる音にも影響が出る。対するM1搭載Airはキーボードの両側面にスピーカーの開口部があるため、パネルの向きに影響を受けにくいのだ。M2搭載Airの場合、映画や音楽を視聴する際にはパネルを90度以上展開するとクリアで開放的なサウンドが楽しめることを覚えておきたい。

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