2022年予測では1.6%のプラス成長だった世界のスマホ市場
マイナス成長に下方修正
これはスマートフォンに限ったことではないが、米中貿易戦争に加え、コロナ禍、部材不足、ロシア・ウクライナ情勢と市場の変化が激しい。
サムスンは2022年、3000万台規模の減産を計画していることが報じられている。
6月に入り、IDCは世界スマートフォン市場の見通しを下方修正した(https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS49226922)。要因は部品不足が大きく、地域としては中国、中央・東欧州で大きく減少を見込む。
これにより、当初は1.6%増を予想していた世界スマートフォン市場が、最新の見通しでは2022年は3.5%縮小し、出荷台数は13億1000万台になると予想している。一方で、この市場の縮小は一時的なものであって、向こう5年間では年間平均成長率1.9%増で2026年まで成長すると予想している。
筆者紹介──末岡洋子

フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている
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