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「VAIO SX14」 実機レビュー = 第12世代Core搭載で最速のVAIOになりました!! - 週刊アスキー

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ASCII Power Review

第174回

Zは変わらずなので最強VAIOはこちらになります

「VAIO SX14」 実機レビュー = 第12世代Core搭載で最速のVAIOになりました!!

 さて最後に、本題のベンチマークを実施しよう。今回は、Core i7-1280P/メモリー32GB(LPDDR4X)/ストレージ512GB(PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載する新モデルと、Core i7-1195G7/メモリー16GB(LPDDR4X)/ストレージ512GB(PCIe Gen4 x4接続SSD)を搭載する前モデルのスコアを比較する。

ベンチマークは「VAIOの設定」の「電源・バッテリー」で「CPUとファン」を「パフォーマンス優先」に設定して実施している

 

 まずCPU性能だが、新モデルは「CINEBENCH R23」で12875pts、「CINEBENCH R20」で4935pts、「CINEBENCH R15」で2026cbを記録した。前モデルが6675pts、2514pts、1091cbだったので、新モデルは約1.93倍、約1.96倍、約1.86倍のスコアを記録したことになる。2021年モデルからでも買い換えたくなるほどのパフォーマンス差だ。

「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は12875pts、CPU(Single Core)は1617pts、「CINEBENCH R20」のCPUは4935pts、CPU(Single Core)は681pts、「CINEBENCH R15」のOpen GLは104.16fps、CPUは2026cb、CPU(Single Core)は258cb

 なお、「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)を連続4回実行した際のCPU温度とクロック周波数の推移をグラフにしてみた(室温24.6℃で測定)。クロック周波数が3回低くなっているが、これはベンチマークを再実行しているタイミング。ベンチマーク1回目はCPU温度がじりじりと上がっていったものの、クロック周波数が大きく低下することはなかった。

 しかし2回目実行中の1分19秒に89度に達して、2529.8MHzから2276.9MHzに低下。さらに1分46秒時点にCPU温度が最大の94度になり、クロック周波数は緩やかに465MHzほど低下したのち、2分23秒以降は平均1774.27MHz前後で安定して推移していった。1分49秒以降は緩やかにCPU温度が低下していったが、それ以降クロック周波数が引き上げられることはなかった。

CPU温度がある程度下がったらクロック周波数を再び上げてもいい気がするが、安定してパフォーマンスを発揮するように、このようなセッティングになっている可能性がある

アイドル時(左)の消費電力は11.71W前後、「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)実行中の消費電力は65.18W前後

 3Dグラフィックス性能については、「3DMark」のTime Spyで2021、Fire Strikeで5346、Wild Lifeで14699、ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレベンチマークで7830を記録した。

 前モデルが2027、5294、14075、7852だったので、新モデルは約1.00倍、約1.01倍、約1.04倍、約1.00倍のスコアに留まったことになる。Core i7-1280PとCore i7-1195G7は「Intel Iris Xe Graphics」という同じ内蔵グラフィックスを搭載している。3Dグラフィック性能にはほぼ差がないわけだ。

「3DMark」のTime Spyは2021、Fire Strikeは5346、Wild Lifeは14699、「ファイナルファンタジーXIV:暁のフィナーレベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは7830

 ストレージ性能については、新モデルはシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)で6782.73MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)で4875.55MB/sを記録した。旧モデルは6734.14MB/s、4414.88MB/sだったので、両者に体感できるほどの差はない。

今回の貸出機にはPCIe Gen4接続のSSD「SAMSUNG MZVL2512HCJQ-00B07」が搭載されていた

「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は6782MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は4875MB/s

 バッテリー駆動時間については、ディスプレー輝度40%で「PCMark 10 Modern Office Battery Life」を実行したところ、7時間44分動作した。ちなみに旧モデルは同じ条件で9時間39分動作した。ピークパワーが大きく向上した代償にバッテリー駆動時間が短くなっている点は、致し方ないところではある。

直近の前モデルからでも買い換える価値があるニューマシン

 VAIO SX14試用後の感想は、第12世代(Alder Lake)のPシリーズの性能恐るべしに尽きる。すべてのアプリケーションでベンチマークの結果がそのまま反映されるわけではない。しかし、CPU性能に依存するアプリケーションでは大きな恩恵を受けられる。第12世代(Alder Lake)のPシリーズを搭載した新VAIO SX14は、直近の前モデルからでも買い換える価値があるニューマシンなのである。

 
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