週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

従来モデルからパフォーマンスが爆上げ!

第12世代Coreプロセッサー搭載の新VAIO SX12・SX14が登場!オススメ構成?買い方を伝授

2022年07月04日 10時00分更新

 6月14日に新VAIO SX12SX14が発表され、即日受注開始、最短で7月1日納品で購入できる。昨年10月に発売されてから半年でのリニューアルだが、基本的にはCPUが第11世代から第12世代へ刷新されたのが大きな変更点だ。

 VAIO SX12SX14は、VAIOにとってメインストリームな製品だけに、さまざまなCPUのバリエーションを用意。カラバリも豊富で、どのようにカスタマイズするのがよいのか迷うところ。さらに、今ならキャンペーンもあるので、賢くカスタマイズしてよりお得に購入するチャンスでもある。

 そこで今回は、新VAIO SX12SX14のオススメ構成や賢い買い方について紹介していこう。

【合わせて読む】2023年版の「VAIO SX14」レビュー

VAIOの顔となるVAIO SX14。第13世代Core搭載で高性能化。使いやすさはそのままに「Teams」や「Zoom」といったウェブ会議時にバッテリーを節約する機能や美肌カメラなどを搭載。

VAIO SX12・SX14の主な仕様

新VAIO SX12とVAIO SX14は、外観的にはほとんど変更はない

 まずは簡単に、新VAIO SX12SX14のアップデート内容について紹介しよう。

 最も大きな違いは、第12世代インテル Coreプロセッサーを搭載したこと。具体的には、Core i7-1260P、Core i5-1240P、Core i3-1215U、Celeron 7305から選択でき、さらにALL BLACK EDITIONにはCore i7-1280Pが搭載される。

 末尾に「P」が付くPプロセッサーシリーズはVAIO TruePerfomance(VTP)に対応。電源周りが強化され、CPUを適切に冷却しつつ、極力高クロックでの動作を持続させることで、パフォーマンスアップを図っている。

 もう1つ刷新されたのが、Wi-FiとWANだ。Wi-Fi 6からWi-Fi 6E対応となり、6GHz帯で1200MHzの広帯域を利用することで、高速・大容量の通信が可能となっている。もちろん、ルーター側も対応製品が必要となるが、今後主流となると予想されるだけに一足早く対応したのはありがたい。なお、実際に利用可能となるのは、総務省による6GHz帯利用の認可が下りたあとに配布されるアップデートプログラム適用後となる。

 WANのほうは、通常モデルは4G LTE搭載可能と従来モデルと変わらないが、ALL BLACK EDITIONのみ5G搭載が可能となる。ただし、ALL BLACK EDITIONは4G LTEが選択できないので注意が必要だ。

 このほか、細かいアップデートとして、「VAIOの設定」にFull HDカメラ選択時のみ「カメラ」の項目が追加され、「背景ぼかし」や顔を追従してくれる「自動フレーミング」、顔の明るさで露出補正する「顔優先AE」などが設定できる。Web会議ツールなどでも同様の機能がある場合があるが、個々のツールに依存しないので手間が省けるし、安定したクオリティの映像を送信できる。

「VAIOの設定」に「カメラ」項目が追加され、背景ぼかしや顔を追従する「自動フレーミング」機能などが設定できる

 また、標準の壁紙がボディーカラーに合わせた色合いに変更された。ALL BLACK EDITIONだと、天板のデザイン同様、ロゴもブラックになるので、背景のカーボン柄に溶け込んだ感じになる。

ボディーカラーに合わせた壁紙に

 ここまでが進化したポイントで、あとは従来モデルから仕様は変わっていない。

 メモリーはオンボードで8GB/16GB/32GBから選択。ストレージは、第四世代 ハイスピードSSDが256GB/512GB/1TB/2TB、スタンダードSSDが128GB/256GB/512GBから選択となる。なお、選択したCPUやモデルによって選択できないものもある。

 ディスプレーはVAIO SX12がフルHD解像度のみ。VAIO SX14では、4KとフルHDから選べ、フルHDモデルではタッチ付きが選択できる。

 カラバリは、VAIO SX12がアーバンブロンズ、ブライトシルバー、ファインホワイト、ファインブラック、ローズゴールドの5色、VAIO SX14がアーバンブロンズ、ブライトシルバー、ファインホワイト、ファインブラックの4色展開。

VAIO SX12のカラバリ

VAIO SX14のカラバリ

 キーボードは、日本語配列(かな文字あり)、日本語配列(かな文字なし)、英語配列の3種類。キートップカラーは基本的にはブラックだが、ファインホワイトはホワイトのキートップカラー、ローズゴールドはブラックとホワイトのキートップカラーを選択できる。ただし、日本語配列(かな文字なし)のキートップカラーはブラック固定なので注意したい。

 セキュリティについては、両機とも指紋認証は標準装備で、顔認証は搭載/非搭載が選べる。顔認証非搭載でもカメラは搭載されるが、その場合フルHD画質ではなくHD画質となる。

カメラはALL BLACK EDITIONの場合、顔認証搭載のみとなる

VAIO SX12? それともVAIO SX14?

 VAIO SX12VAIO SX14は、中身の仕様は同じで、同構成であれば価格設定も同じ。違うのは画面サイズ・選択できる解像度の違いやカラバリなどだけだ。ではどちらを選べばよいのだろうか。

 VAIO SX12は、12.5型ワイドという画面サイズで、VAIO SX14より一回り小さく、重量も150g以上軽い。モバイルワークでの利用を考えたら、マシン重量は重要な要素だ。VAIO SX12なら1kgを切る上、ほぼA4サイズなので、書類と一緒にカバンに収納しやすい。

 それでいて、キーボードはフルサイズキーを搭載。チルトアップヒンジ機構による無限パームレストとあわせて、非常にタイピングしやすい。

 一方VAIO SX14は、14.0型ワイドという画面サイズの大きさを武器に、4K解像度が選択できるという点がメリット。4K解像度のパネルだと、HDRに対応し表示色は10億6433万色と表現力が高くなる。ちょっとしたクリエイティブな作業やストリーミング動画を楽しみたいのであれば、VAIO SX14のほうがオススメということになる。

 また14.0型ワイドで4K解像度といっても表示スケールは頑張っても175%程度が限界。作業領域的にはフルHD解像度と大差ないが、4K解像度のほうが精細な表示になるので文字は見やすくなる。そのため、表計算などの表を細かく表示したときは、4K解像度のほうが若干見やすいはずだ。ただし、4K解像度だとバッテリー駆動時間が短くなることも頭に入れておきたい。

 このように、VAIO SX12VAIO SX14のどちらを選ぶのかは、画面サイズにこだわるのか、より軽量で持ち運びやすさにこだわるのか、マシンをどのように利用したいのかの判断によって決めよう。クリエイティブや細かなビジネス作業が多いならVAIO SX14、持ち運びが多くかさばらないマシンが欲しいならVAIO SX12といったところだろう。

オススメの構成を考える

 では実際にどういった構成にすべきなのか、今後数年使うことを前提に考えてみたい。

①CPUはVTPに対応したPプロセッサーモデルを選びたい

②メモリーはオンボード仕様で増設できないため、Windowsが快適に動く16GB以上で

③ストレージは高速のほうが作業は快適になるので、第四世代 ハイスピードSSDに

④顔認証はセキュリティ確保のためにもつけておくべき

⑤画面はフルHDがオススメ。細かい作業や画質にこだわるなら4K

⑥WANは、モバイルワークが多ければ必須

 では1つ1つ見ていこう。

 まず①のCPUは、今後数年使うことを考えると、その時点でハイパフォーマンスのモデルを選択したい。Pプロセッサーは、Core i7-1280P 、Core i7-1260P、Core i5 -1240Pの3つあるが、Core i7-1280PはALL BLACK EDITIONのみ。Core i7-1280PとCore i7-1260Pとの性能差を見てみると、CPU性能を検証する「Cinebench R23.200」の結果は……。

「Cinebench R23.200」での結果

 このようにスレッド数の違いで、マルチコアのスコアは1000pts以上の差が出ている。

 一方、アプリ作業の性能を検証する「PCMark 10」での結果は……。

「PCMark 10」での結果

 このように、ほとんど差がない。ターボ時の最大動作周波数は0.1GHzしか変わらず、最大動作周波数を長い時間維持できないのと、アプリによってはすべてのスレッドを活用しない場合があるためと考えられる。

 こうした結果から、予算の関係でCore i7-1280Pには手を出しづらいという場合は、Core i7-1260Pでも十分な性能を発揮してくれるので、コスパに優れたチョイスと言えよう。

 ②に挙げたメモリーは、あとから拡張できないため、16GB以上を選択するべきだろう。なお、Pプロセッサーの場合は16GBか32GBしか選べないので、予算に合わせて選択しよう。

 ③のストレージは、そのスピードによってマシンの体感的な快適度に係わるため、PCIe 4.0対応の読み書きの速い第四世代 ハイスピードSSDをチョイスしよう。なお、Celeron 7305モデルではスタンダートSSDしか選択できない。また容量は、多いに越したことはないが、かなりの価格差がある。M.2端子接続のため、自己責任になるが、あとから換装も不可能ではない。容量が足りなくなったら増やすという考えで、予算に合わせて必要最小限に抑えておくのも手だ。

 ④は、指紋認証は標準装備だが、顔認証対応にすれば、離席でロック、着席でロック解除といった使い方もできる上、カメラの解像度も良くなる。

 ⑤の画面サイズは、オフィスツールやブラウジングなど、一般的な使い方であればフルHDで十分。ただ、写真編集や動画視聴時の画質を重視するなら4Kを選択しよう。価格差は2万2000円だ。また、仕事上必要ならタッチ付きを選ぶといい(価格差は1万6500円)。

 最後に⑥のWAN機能は、モバイルワークでもWi-Fiで十分であれば無理にWAN対応モデルを選択する必要はない。ただ、どこでも通信できるようにしたいならWAN対応モデルを選択すべき。将来を考えて5Gにしたいのであれば、ALL BLACK EDITION一択になる。

7月31日までならサマーキャンペーンで値引きも

 新VAIO SX12SX14は現在注文受付中で、7月31日までに注文すると、サマーキャンペーンで最大7万4000円の値引きが受けられる。また、新規会員登録だとすぐ使える2万5000円分のクーポンも実施中。これらのキャンペーンを活用することで、今ならお得に購入可能だ。

 オススメの構成は以下の通りだ。なお、VAIO SX12でもVAIO SX14でも金額は変わらない。

オススメのスペック構成
CPU インテル Core i7-1260P プロセッサー
画面解像度 フルHD(1920×1080ドット)
メモリー 16GB
ストレージ 第四世代 ハイスピードSSD(NVMe 暗号化機能付き) 256GB
キーボード 日本語配列 かな文字あり
カメラ CMOSセンサー搭載Full HDカメラ
WAN 4G LTE搭載

VAIOストアにて上記構成にしたときの価格

 この構成で、価格は28万5000円のところ、今なら25万8500円で購入できる。新規会員登録であれば、2万5000円ぶんのクーポンが利用できる(25万円以上の購入で適用可能)ので、実質23万3500円となる。仮に4G LTEを非搭載にすると1万6500円安くなるので、25万円を切ってしまう。そうなるとクーポンが使えないので返って損してしまう。メモリーを増やしたり4Kにするなどして、25万円以上にすることをオススメする。

 ちなみに、ALL BLACK EDITIONで同様のメモリーとストレージ容量にした場合、5G非搭載なら30万2500円のところ27万9500円で。5G搭載なら35万2000円のところ32万9000円となる。

ALL BLACK EDITIONにした場合の価格

 第12世代CPU採用でパフォーマンスがアップした新VAIO SX12SX14。お得な価格でいまのうちに、購入を決意したほうがいい。

 さらに細かな仕様は、以下の記事でそれぞれの機種を詳細にレビューしているので、気になる方はぜひそちらも参考にしてほしい。

●第12世代CPU搭載新VAIO SX12 | ALL BLACK EDITIONがVAIO Zを超越
●Core i7-1260P搭載の新VAIO SX14が最良の選択肢となる

(提供:VAIO)

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう