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海外バイクメーカーのスーパースポーツを一気乗り! 突き抜けたモデルが楽しい

2022年05月22日 12時00分更新

 輸入車試乗会(JAIA)で試乗したバイクたちの後編をお届けしよう(海外メーカーのバイクを一気乗り! ニューモデルたちはどう変わったのか?)。前回はアメリカンバイクを中心に、ツーリングモデルを紹介したが、今回はよりスポーティーなバイクを中心に、レポートしていく。

見た目も走りも一級品
「ドゥカティ」

 昨年からラインナップされた「スクランブラー 800」に、ナイトシフトと名付けられた本モデル。夜遊び用にと位置付けられたバイクだけに、実にスタイリッシュだ。カラーもアビエーターグレイが用意され、都会的な雰囲気が増している。

ドゥカティ「スクランブラーナイトシフト」はスタイリッシュな一台だ

 見た目の美しさもポイントなのだが、その走りもドゥカテイらしさを感じることができた。空冷2気筒L型エンジンは、心地よい振動とともにドゥカティの良さを伝えてくれるうえに、エンジンパワーも十分で気持ちの良い加速感を与えてくれる。ドゥカティと言えば、高性能のスーパースポーツを想像しがちだ。しかし、スクランブラーに関して言えば、優しくドゥカティの良さを教えてくれるバイクだ。価格は138万9000円とドゥカティとしては安価なのもポイント。

大型スーパースポーツの乗り換えに
「アプリリア」

 続いては、アプリリア「RS660」。一般的にはスーパースポーツの部類と考えて良いだろう。660ccの2気筒エンジンは100馬力を絞り出し、2気筒ゆえにトルクの太さも十分だ。中型のスーパースポーツを卒業し、大型に乗り換えを考えているライダーにはうってつけのバイクと言える。

大型スーパースポーツに乗り換えるのに丁度いいRS660

 250ccや400ccのスポーツバイクから、いきなりリッター越えのスーパースポーツはハードルが高すぎる。かと言ってサーキット走行を前提に作られた、600cc前後のスーパースポーツも持て余し気味。そんなライダーにとって、最も都合が良いバイクと言えるのがこのRS660だ。ハンドリングはシャープだし、エンジンパワーも申し分ない。ライディングモードも、マイルドなコミュート、スポーツライディングに適したダイナミックなど全5パターン。400ccクラスでは物足りなくなったスポーツライディングを楽しむライダーには、見た目も含めて最適な一台と言える。価格は145万2000円。

暴力的な加速感が味わえる
「KTM」

 KTMからは「KTM 1290 SUPER DUKE R」に試乗した。KTMのDUKEシリーズは、ヤンチャなことで有名なシリーズだ。特にこのSUPER DUKEは、1300cc、180馬力の高出力Vツインエンジンを搭載している。The BEAST(野獣)と名付けられたエンジンは強大なトルクで低速を引っ張り、そこから回転を上げ強大なパワーを発生させている。低回転から高回転まで、暴力的に加速していく爆発的なパワーを持ったエンジンだ。

暴力的な加速感が魅力のSUPER DUKE R

 そのエンジンパワーを受け止めるシャーシは、エンジンをフレームの一部として利用するモノコック構造。従来のフレーム剛性を、3倍にしたとのこと。その触れ込みどおり、強烈な加速をしても車体はまったくぶれることなく矢のように進んでいく。車体の軽さも相まって、ものすごく楽しめる仕上がりになっている。スタイリングに関しては好き嫌いがわかれるところだが、バイクの楽しさを再確認させてくれる魅力的な1台だ。価格は219万円。

3気筒エンジンの完成度!
「トライアンフ」

 トライアンフからは「ストリートトリプル」と「スピードトリプル 1200 RR」を試乗することができた。まずストリートトリプルだが、トライアンフのお家芸とも言える水冷並列3気筒765ccエンジンは語るまでもないだろう。車体も実にシャープで、パワーで引っ張る感じのエンジン特性と相まって、乗っているだけで運動性能の高さを感じることができる完成されたバイクと言える。

トライアンフのお家芸である3気筒エンジンの完成度の高さが魅力

 その兄貴分とも言えるスピードトリプルは、同じ3気筒とは言え1200ccエンジンは180馬力とパワフルだ。トルクもパワーも上乗せされた感じなので、僕レベルだと持て余し気味だ。それでも破綻しないのは、ボディー剛性の高さと基本性能の確かさから来るのだろう。エンジンも車体も、何年もかけて熟成された完成度の高さを感じる。しかもこのRRはロケットカウルのついた、スペシャルモデル。レトロながら、モダンな雰囲気も楽しめる美しいフォルムをしている。価格はストリートトリプルが129万5000円。スピードトリプル 1200 RRが228万5000円。

ロケットカウルのついたRRは、見た目も走行性能も言うことなしだ

BMWはバイクもイイ!
「BMW Motorrad」

 最後にBMW Motorradだが、今回は「R NINE T」と話題の電動バイク「CE 04」に乗ることができた。まずR NINE Tだが、上質なカスタムバイクといった佇まい。それでいてBMW Motorradならではの、エレガントなフォルムをしている。生まれながらにして、カスタムバイクの雰囲気を纏った美しい一台だ。それでいて走りは、やはりBMWだ。BMW Motorrad特有のフラットツインエンジンは、その鼓動感も良いのだが必要にして十分なエンジンパワーも持っている。エレガントな外観とは裏腹に、アクセルを開ければ強烈な加速を楽しめる。アコラボビッチ製のマフラーも、心地よいサウンドを提供してくれる。車重もBMW Motorradとしては軽量だし、扱いやすさも言うことなしだろう。スタイリッシュにバイクに乗りたいライダーにオススメの1台だ。価格は227万円から。

R NINETはスタイリッシュなだけじゃなく走りもピカイチだ

 そしてCE 04は、BMWが世に送り出した第2世代の電動スクーターだ。全モデルに比べ航続距離を短くし、エンジンをエコからパワーに振ってきた。これが良い乗り味を生み出している。そもそもスクーターの航続距離は、1日に30~40kmも走らないだろうから、使用電力を出力性能に特化させたのは素晴らしい判断だ。わずか2.6秒で50kmに到達する加速力は、ストレスフリーで一般道を走れる。モーターなので住宅地で乗っても騒音を気にしなくて済むし、振動もないので乗り心地も良い。ちょっとした買い物に行くにも、2人乗りでも快適だ。まさにこれからのシティーコミューターといった感じだ。161万円という価格も、長い目で考えれば安い買い物なのかもしれない。

BMW Motorrad CE 04は未来型のコミューター

 さて、2回に渡りバイクの輸入車を紹介してきたが、フィットしそうなオートバイは見つけられそうだろうか。普段乗りからツーリング、スポーツライドとオールマイティなモデルは、喜びもそれなりになりがち。だがオートバイは趣味のものだから、使用用途をハッキリさせて突き抜けたモデルを選ぶと楽しさもひとしおだ。安い買い物ではないので、慎重に選んで楽しいバイクライフを送ってほしい。

■筆者紹介───折原弘之

 1963年1月1日生まれ。埼玉県出身。東京写真学校入学後、オートバイ雑誌「プレイライダー」にアルバイトとして勤務。全日本モトクロス、ロードレースを中心に活動。1983年に「グランプリイラストレイテッド」誌にスタッフフォトグラファーとして参加。同誌の創設者である坪内氏に師事。89年に独立。フリーランスとして、MotoGP、F1GPを撮影。2012年より日本でレース撮影を開始する。

■写真集
3444 片山右京写真集
快速のクロニクル
7人のF1フォトグラファー

■写真展
The Eddge (F1、MotoGP写真展)Canonサロン
Winter Heat (W杯スキー写真展)エスパスタグホイヤー
Emotions(F1写真展)Canonサロン

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