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AmazonのFire TV責任者が来日、「競合が増えることは顧客にとっていいこと」

2022年05月18日 16時00分更新

FUNAIのFire TVと一緒に

有名自動車メーカーと進める、車載型のFire TV

 この5年を振り返るだけでも、テレビが生活の中で占める地位は大きく高まってきている。Fire TVはユーザーが求めるコンテンツをなるべくシンプルな方法で見つけられることから始め、ユーザーが何を見たいと思っているかを知り、次に見るべき新しいコンテンツを示す……といった形で進化を続けてきた。現在では、映画などのコンテンツに限らず、天気などの情報やスマート家電操作といった領域にも守備範囲を広げている。先日発表された「Ring」カメラなど、Alexaと連携して動作するデバイスを追加することで、TOP画面に別室やセキュリティカメラの映像を表示することも可能だ。

 なお、同じAlexa対応機器であるが、EchoスマートスピーカーとFire TVの機能には若干の違いがある。その理由は例えば「〇〇を再生して」という指示に対して、Fire TVでは映像コンテンツを最初に探しに行くのに対して、Echoでは音楽を探しいくなど、デバイスの特性による細かな差異があり、その積み重ねによって提供する機能に差が出るためだという。

 Amazonは昨年、Amazon自身のブランドを冠した「Amazon Fire TV Omni」を発表した。また、それ以前から東芝などのメーカーと協業してFire TV搭載テレビやAlexa搭載テレビを提供してきた。スティックからテレビ内蔵型へとラインナップを広げた背景としては“カスタマーファースト”の戦略があり、購入金額や用途に合わせたさまざまな選択肢を提供することにあるとする。例えば、テレビ内蔵型の製品だけでなく、海外ではBMWなどと一緒に後部座席における31型で8K解像度を持つ車載用シアタースクリーンも開発している。これ以外にも、フォード、ジープなど自動車各社の要望に合わせて、後部座席のシートごとに画面を設け、個別にコンテンツが見られるようなソリューションなども検討しているようだ。

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