GWだからこそケーブル配線にまでこだわったPCを組みたい
自作PC経験者なら、それぞれ自分の組み立て方というのがあると思う。ここで紹介するのはあくまで筆者の手順。
組み立て手順としては、マザーボード側とケース側で分けて考えるとよい。まずマザーボード上に必要なパーツを組み込み、この状態で通電チェックを済ませておけば、初期不良のチェックなども済む。完全に動作する状態にしてからケースに組み込めば、仮になにかトラブルがあっても原因が特定しやすい。
まずはマザーボードにCPUを装着する。LGAソケットで注意しなければならないのはCPUをソケットに落としてピンを曲げてしまうことだ。個人的にはマザーボードを立てた状態(80度程度の角度)からCPUを合わせる方法が、衝撃を与えるリスクを軽減できると考えている。
MAG H670 TOMAHAWK WIFI DDR4にはEZ M.2 Clipが用意されているのでSSD装着がカンタンだ。ヒートシンクを戻す際には熱伝導パッドの剥離フィルムを剥がすのを忘れずに
動作チェックをするためケース組み込み前にCPUクーラーを装着しておく。リテンション金具を組んでグリスを塗布、固定といった流れ。CPUクーラーヘッド面の保護フィルムを剥がすのも忘れずに。
メモリを装着。CPUクーラーによってはファン装着前にメモリを装着したほうがよいこともある。メモリはそれぞれの端をグッと押さえつけて装着する。均等に力をかけるのが理想だ。メモリとソケットの切り欠きを間違えないよう注意したい
そしてこの段階でビデオカードを搭載し電源をつなぎ、動作チェックを済ませておくとスムーズだ。UEFIの起動まででもよいし、なんならOSインストールまで済ませてもよい。
続いてはケース側。こちらは、まずケース側のケーブルを裏面からきれいにまとめ、次に電源を組み込んでの配線&ケーブル処理し、最後にマザーボードを収めるといった手順をとった。スムーズとはいかないが、きれいなケーブル配線をするために適した手順と言える。
まずはケーブルをきれいにまとめることに集中。着脱容易なビニールタイを使ってケース付属のケーブルの取り回しを決める。マザーボード上の端子の位置と照らし合わせながら、ケーブルの露出がもっとも少なくなる取り出し口を見つけよう。次に電源ケーブル側の取り回しを検討する。この時点ではまだケーブル長に多少の余裕を見ておこう。余ったケーブルを詰めるのはすべてが決まった後でよい。
ケースにマザーボードを収める。まずはビデオカードなしの状態でマザーボードを収めてから必要なケーブルを接続し、次いでビデオカードを装着して補助電源などを接続していく。この状態でも通電チェックをしておこう。フロントパネルの電源・リセットボタンには極性がないが、LEDには極性があるのでここは要チェック。
すべてのパーツを組み込み、動作チェックが終わったら最後にマザーボードスペース側のケーブルの長さを調整、見た目にこだわるならビニールタイを結束バンドに置き換えていくとなおよい。これで本稿冒頭のPCが完成した。最後はパフォーマンスチェック。本PCのコンセプトとしたWQHD〜4K、高画質設定で高フレームレートが実現しているのか見てみよう。
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