現在のゲーミングノートPCの中でもトップクラスのパフォーマンス
快適なPCゲームプレー環境を求めるなら、最高スペックが全部入っている17.3型ゲーミングノートPCがオススメ!MSI「Vector GP76」レビュー
2022年04月25日 11時00分更新
メモリは容量の拡張が可能なDDR4 SODIMM形式を採用しており、標準構成ではDDR4-3200メモリを16GB搭載している。昨今では16GB(8GB×2枚のデュアルチャネル)がスタンダード。マルチタスクやブラウザで複数のタブを開いても、16GBならよほどのことがないかぎりメモリ不足となることはない。一方、映像編集や写真補正など、ハイアマチュア用途で利用する場合は、MSI公認サポート店でメモリ容量を拡張するのもよいだろう。最大まで拡張すれば32GB×2枚で64GBとなる。
ストレージはM.2 NVMe対応SSDで容量は1TBだ。M.2のインターフェースはPCI Express 4.0 x4。また、容量も1TBなので、OSとともにたくさんのゲームプログラムを保存しておける。本体内にはM.2の空きスロットが1基あり、ここもMSI公認サポート店で追加搭載が可能だ。1基をOS用に、もう1基をデータ用にと分けて運用すればより柔軟、より快適に運用可能だ。
また、ゲーミングで重要なスペックとしてネットワークを見ておこう。Vector GP76は有線LANが2.5GbE、無線LANがWi-Fi 6。どちらも現在のトレンドを踏まえたものだが、とくに2.5GbE対応は注目に値するだろう。デスクトップPCでは2.5GbEの採用が進んでいるが、ノートPCではまだまだこれからという状況だ。一歩先んじて、ノートPCでも2.5GbE接続できればネットワークはより快適なものとなるだろう。
eスポーツタイトルで優位に立てる144Hzパネル。ムードを盛り上げるRGB LEDキーボード
Vector GP76の液晶ディスプレイは、先のとおりサイズが17.3型、解像度はフルHD(1920×1080ドット)だ。17.3型というサイズはノートPCでは最大級。やはりゲームは大画面のほうが気持ちいい。もちろん映像出力を利用すれば外部ディスプレイやテレビなどで楽しむことができる。普段はプライベートルームの机の上、あるときはダイニングのテーブルの上、またあるときはリビングでと、好きな場所でゲームができるのはノート型ならではのメリットだ。
また、注目すべきパネルスペックとして、リフレッシュレートが144Hzに対応している点が挙げられる。いわゆるゲーミング液晶ディスプレイだ。一般的な60Hzよりも高速に画面を書き換えることができる。144Hzの液晶パネルに対して理想的なフレームレートは144fpsだが、GeForce RTX 3080 Laptop GPUならそれを実現する十分なパフォーマンスがある。フルHDで144Hzというスペックは、Vector GP76がeスポーツを見据えたスペックであることを示していると言えるだろう。
続いてそのほかのインターフェースを見ていこう。左側面にはUSB 3.2 Gen1 Type-A×1、USB 3.2 Gen2 Type-C(DisplayPort Alt-Mode対応)×1、ヘッドホン/マイクコンボジャック×1。背面にはACアダプタ用ジャック×1、HDMI×1、2.5GbE LAN×1、Mini DisplayPort×1。右側面にはUSB 3.2 Gen1 Type-A×2を備えている。
ポイントはまず豊富なUSBだ。10GbpsのUSB 3.2 Gen2 Type-Cを備えていることに加え、現在スタンダードなUSB 3.2 Gen1 Type-Aが3基もある。これらUSB端子は3方向にあるため、接続時の自由度が高い。次に映像出力端子。Mini DisplayPort、HDMIに加え、USB Type-CもDisplayPort Alt-Modeに対応しているので、最大4画面(本体ディスプレイ含む)構成が可能だ。
キーボード面も見ていこう。ゆとりある17.3型サイズに採用されているのは、MSIゲーミングノートPCでも上位モデルを中心に用いられているSteelSeries製Per-Key RGBキーボードだ。ひとつひとつのキーにRGB LEDを搭載しており、アニメーションのハデな演出が可能だ。
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