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SRPGの未来に繋がる角川ゲームスの新作『Relayer』、その挑戦と独自性に迫る

2022年04月08日 11時00分更新

文● ジサトラハッチ 編集●ASCII

「バックスタブ」や「オーバーキル」などで
戦局を有利に進めよう!

 また、アサルトとタンクは同じ敵を挟み込んで攻撃できる時に「バックスタブ」が発動する。「バックスタブ」で攻撃を仕掛けると、攻撃を仕掛けた味方の後に、敵を挟み込んだ、もう一人の味方が追撃する。

バックスタブできる時は「B」の文字がマスに表示される

まずは攻撃を指定した味方が攻撃

その後、バックスタブが発動

敵を挟み込んだもう1人の味方が攻撃する

 一方、スナイプとスカウトは、一定確率で一撃で敵を倒せる「オーバーキル」が発動する。ちなみに、同じ射程の敵を攻撃した際、相手の体力が0になる場合は、いつもとは異なる戦闘演出になる。スナイプの戦闘演出は、敵と同時に弾丸を発射し、味方はその弾丸を紙一重で避け、敵にのみ弾丸が当たる。この演出はとてもカッコいいとSNSでも話題を呼んだので、ぜひ見て欲しい演出の1つだ。

スナイプで敵のスナイプを攻撃

敵と同時に攻撃するというシーンの後

互いの弾丸がすれ違い

味方機はギリギリ回避

敵は攻撃を受けて撃破する。スナイプだけでなく、同じ射程の倒せる敵に攻撃を仕掛けた場合は、ほかのタイプでもこのような特殊な演出が楽しめる

 スキルは常時自動で発動しているパッシブスキルと、戦闘時にSPを消費して任意で使用するアクティブスキルがある。アクティブスキルは攻撃や回復、バフ、デバフとさまざま。敵の射程外ではバフを掛け、敵から攻撃を受けた場合は回復、大ダメージを与えたい場合は攻撃スキルを使うなど、戦闘の展開に合わせて使用したい。ちなみに、アイテムでもHPの回復などができる。

アクティブスキルは、味方を回復する「ヒール」、防御力を上げる「ディフェンスアップ」などさまざま。アサルトやタンクも「セルフヒール」で自分自身は回復できたりもする

ヒールでは、射程内の味方を回復する

 さらに、攻撃を行なう、スキルやアイテムを使用する、ダメージを受けるなどすると、左上の「ビッグバンゲージ」が蓄積する。このゲージのパーセンテージにより、必殺技である「ビッグバン」が使用できる。ビッグバンは、ジョブによって習得できるものが決まっていて、マップ上の範囲内の敵すべてに攻撃できる。

「ビッグバンゲージ」が3つで、300%の「ビッグバン」が使用可能に

オレンジ色の範囲がビッグバンの攻撃範囲

ビッグバンではカットインが入る

ド派手な演出は必見

範囲内の敵、すべてにダメージが入る

 そして、本作でもっとも特徴的なのが「ヘイト」システムだ。ヘイトとは、敵からの狙われ易さで、MMORPGなどでも用いられるシステム。ただし、ほかの作品では数値化されておらず、大ダメージを与えるまたはヘイトを上げるスキルを使い、攻撃をされて初めて狙われ易くなっているキャラクターが誰なのかが分かる。

「ヘイト」はヘイトリストで、誰の数値が一番高いかが、すぐに確認できる

 この場合は敵が次にどういった行動を取るのかを、予測する楽しみが生まれるが、ゲームの調整次第では予期せぬ行動や、特定の能力が低い味方のみ攻撃され、理不尽さに不満を覚えることもある。

 一方で、本作ではヘイトは数値化されていて、誰が今もっとも狙われ易いかが分かるようになっている。そのため、ヘイトを上げるスキルを使ったりとヘイト管理がし易い。また、ヘイトが高い味方より、耐久力の低い味方を出して攻撃やスキルを使い易く、戦術が多様化する。

 これにより、事前にヘイトを含んだ戦闘を進める方針が決めやすく、詰め将棋のような考える楽しみが生まれ、今までのSRPGにはない面白さがある。

戦闘時の会話で物語に惹き込まれる

 メインストーリーでは、戦闘開始前の会話もすべてフルボイスで盛り上げてくれるのもアツい。

戦闘開始前や戦闘の途中、戦闘後など、シームレスに会話が発生。フルボイスで会話が行なわれ、アニメの1シーンを見ているような感覚で物語が楽しめる

 本作ではメインストーリーでの戦闘以外に、バトルシミュレーターにより、何度も複数のステージに挑戦できる。敵が強いなど行き詰った場合は、バトルシミュレーターで戦闘を行ない、キャラクターのレベル上げや育成を進められるので、SRPGが苦手な人も自分のペースで楽しめる。

バトルシミュレーターは、メインストーリーを進めると解放される。ステージには何度も挑戦できる

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