性能は最近のミドルクラスとしては低め
性能面を確認すると、チップセットはクアルコム製の「Snapdragon 680」、メモリーは4GBでストレージは64GBとなっている。5G非対応のチップセットということもあって最近のミドルクラスの中では性能はやや下の方といえ、通常の操作は快適にできるが高い性能を求めるゲームなどでは不満が出てくる。
実際主要なゲームで確認してみると、「PUBG MOBILE」のグラフィック設定はクオリティーが「標準」でフレーム設定は「中」までと低く、「原神」のグラフィック設定はデフォルトで「低」だが快適にプレイするのは厳しい。ベンチマークなどを確認しても「Snapdragon 480」を搭載した「Redmi Note 10 JE」より性能は低いので、ゲームをはじめ性能を要求するアプリの使用時には注意すべきだ。
ただ一方で、ディスプレーのリフレッシュレートは90Hz駆動には対応している。ゲームでの恩恵は限定的だが、ウェブサイトのスクロールなどがスムーズになるなど通常操作ではメリットがあるだろう。
バッテリーは先にも触れた通り5000mAhのものを搭載しているので安心感がある。急速充電も33Wに対応し、標準でACアダプタも付属することからそうした意味でも安心感が高い。
最後に通信機能についてだが、SIMはnanoSIM×2でmicroSDとは別スロットになっていることから、デュアルSIM運用とストレージの追加を両立できるのはメリットだ。ただ先にも触れた通り、搭載しているチップセットが5G非対応なので、通信は4Gまでの対応となる。他にもFeliCaだけでなくNFC自体が搭載されていないなど、低価格なだけに削られている機能があることは覚えておきたい。
【まとめ】「カメラと画面」か「チップセットと5G」
どちらを取るか?
まとめると、Redmi Note 11は解像度の高い有機ELディスプレーや5000万画素のカメラを搭載するなど、スマートフォンで多くの人が利用する部分の機能・性能にかなり重点を起きながらも、それ以外の要素を削り落として低価格を実現したモデルといえるだろう。低価格ながらも画面やカメラにこだわる人にはメリットがあるだろうし、購入するとYouTube Premiumの2ヵ月無料特典が付くというのもメリットだ。
ただ一方で、チップセット性能の低さや5G非対応である点など、ベースの性能が低いことは気になる人が多いかもしれない。どちらかといえば「当分5Gがなくても問題ない」「カメラの性能は欲しいがゲームはあまりしない」など、自身に必要な機能を把握していて割り切った使い方ができる人に向けたスマートフォンといえそうだ。
シャオミ「Redmi Note 11」の主なスペック | |
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ディスプレー | 6.43型有機EL(20:9) 90Hz対応 |
画面解像度 | 1080×2400 |
サイズ | 約73.87×159.87×8.09mm |
重量 | 約179g |
CPU | Snapdragon 680 2.4GHz(オクタコア) |
内蔵メモリー | 4GB |
内蔵ストレージ | 64GB |
外部ストレージ | microSD |
OS | Android 11(MIUI 13) |
対応バンド | LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/13/17 /18/19/20/26/88//66/38/40/41 W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19 4バンドGSM |
カメラ画素数 | 約5000万画素+約800万画素(超広角) 約200万画素(マクロ)+深度 イン:約1300万画素 |
バッテリー容量 | 5000mAh(最大33W対応) |
生体認証 | ○(側面指紋、顔) |
防水/防塵 | ×/×(IP53) |
USB端子 | Type-C |
イヤホン端子 | ○ |
カラバリ | グラファイトグレー、トワイライトブルー |
価格(SIMフリー版) | 2万4800円 |
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