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モトローラ「moto g31」は5G非対応も2万円台半ばで有機ELのハイコスパモデル

2022年02月09日 12時00分更新

 モトローラ・モビリティの主力モデル「moto g」シリーズの最新機種となる「moto g31」は、有機ELディスプレーやパンチホール構造のフロントカメラ、側面の指紋センサーを搭載するなど、よりモダンな内容に進化を遂げながらも、公式オンラインショップで2万5800円という低価格を維持したミドルクラスのスマートフォンだ。その実力を検証してみよう。

有機ELディスプレーの搭載でより薄く軽量に

 まずは外観を確認すると、ディスプレーは約6.4型(2400×1080ドット)でサイズは約73.9×161.9×8.55mm、重量は約181g。実質的な前機種となる「moto g30」のサイズと重量が、それぞれ約75.73×165.22×9.14mm、約200gであったことを考えると薄く軽くなっていることがわかる。

「moto g31」の前面。6.4型のディスプレーを搭載しており、フロントカメラはパンチホールとなっている

 その理由はディスプレー素材の変更にあるといえる。moto g30は液晶を採用していたが、moto g31は2万円台という価格を維持しながらも、FHD+(2400×1080)画質の有機ELを採用している。バッテリーサイズはmoto g30と同じく5000mAhなだけに、有機ELの採用がサイズ感の違いに大きく影響していることがわかる。

左側面から見たところ。有機ELの採用で、5000mAhのバッテリーを搭載しながら8mm台の薄さとなっている

 また有機ELへの変更の影響からか、フロントカメラ部分もノッチではなくパンチホールへと変更がなされている。一方で指紋センサーはディスプレー内蔵型とはならず、側面の電源キーとの一体型という、ここ最近のモトローラ製端末に共通した仕様となっているが、反応速度や認識精度は上々だ。

右側面には音量キーとGoogleアシスタントキー、そして電源キーが搭載。電源キーは指紋センサーと一体になっている

 背面に目を移すと、カメラとモトローラのロゴが配置されている以外はシンプルなデザインで、円状の細かな溝が刻まれていることから指紋が付きにくく、さらさらした触感となっている。カメラの出っ張りはかなり抑えられているので、水平な場所に背面を下にして置いてもあまり傾かず安定感がある。

背面から見たところ。カメラとロゴ以外はシンプルなデザインだが、細かな溝が刻まれているのでさらさらした触感だ

 続いて側面を確認すると、上部にイヤホン端子が備わっているほか、右側面に電源キーと音量キーだけでなく、Googleアシスタントキーが配置されているというのが一般的なスマートフォンとの違いといえるだろう。なお、moto g31は「Dolby Atmos」に対応しており、イヤホンを使えばより臨場感ある音声を体感できることから、音楽や映像を楽しむ際はイヤホンを活用したい。

側面上部にはイヤホン端子が搭載されている

Dolby Atmosに対応しており、イヤホンを挿入するとDolby Atmosの詳細設定が可能になる

カメラ機能はスタンダードな内容

 次にカメラを確認していこう。背面のカメラは約5000万画素/F値1.8のメインカメラと、深度センサーの機能も兼ねた約800万画素/F値2.2、画角118度の超広角カメラ、そして約200万画素/F値2.4のマクロカメラの3眼構成となる。超広角カメラが深度測位を兼ねたことで、4眼だったmoto 30と比べるとカメラが1つ減っているものの、大きな違いはないといえる。

背面のカメラは3眼構成となったが、超広角カメラが深度測位を兼ねている

メインカメラで撮影した写真

同じ場所から超広角カメラで撮影した写真

マクロカメラで撮影した写真。画素数が低いぶんサイズが小さくなるのと、被写体のブレにやや弱い点に注意が必要だ

 最近のミドルクラスのカメラとしてはスタンダードな性能といえるが、メインカメラはモトローラ製端末ではおなじみ、4つの画素を1つにして感度を高める「クアッドピクセルテクノロジー」に対応。暗所での撮影に強くなっているのはメリットだ。

部屋を暗くしてmoto g31で撮影を試みている所。クアッドピクセルテクノロジーの効果で明るく撮影できていることが分かる

上記の環境で実際に撮影した写真。夜景を明るく撮影する「ナイトビジョン」を使わなくても、これだけの明るさで撮影できる

 写真関連の機能面は従来のモトローラ製端末とほぼ同じで、背景をぼかした「ポートレート」や特定の色の被写体以外はモノクロにする「スポットカラー」、メイン・フロント双方のカメラで同時撮影する「デュアル撮影」などはしっかり搭載されている。ただ動画関連の機能は「スローモーション」「タイムラプス」のみと限定的なので、動画撮影を重視するなら物足りなさを感じるかもしれない。

超広角カメラが深度測位を兼ねているので、「ポートレート」を使って撮影すれば被写体の背景をぼかすことも可能だ

 一方のフロントカメラは約1300万画素/F値2.2と、こちらもスタンダードな内容。もちろん顔を綺麗に撮影する「フェイスビューティー」はしっかり用意されているが、顔のパーツに応じた細かな調整などはできず機能的にはシンプルだ。

フロントカメラで撮影した写真。「フェイスビューティー」は「自動」に設定して撮影している

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