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ポルシェ「911 Targa 4」はカッコよさと乗りやすさ、伝統と歴史を両立させている

2022年01月30日 15時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●新 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

荷物が載らない? 後部座席が狭い?
そういうクルマじゃないんですヨ

ラゲッジを見る唯さん

思ったより小さい……と言葉を失う唯さん

 まずはラゲッジ容積のチェックから。リアにエンジンがあるので、ラゲッジスペースは前で、フードを開けたところ「え?」と唯さんは言葉を失います。「NDロードスターだって、スーツケースは2個入りますよ」というわけで、底が浅くスーツケース1個が入る程度。「前には何もないんじゃないんですか?」という素朴な疑問を抱かれるのですが、現在タルガはすべて四輪駆動モデルのみで、フロントにも色々なモノが載っているのです。

エンジンを見ることができないので、唯さんとポルシェのリアをパチリ

 エンジンフードは残念ながら開けることはできず、残念ながらフラット6のご尊顔を拝することはできません。搭載するエンジンは最新世代の3リッターフラット6直噴ツインターボ。タルガ 4で385PS、タルガ 4Sで450PS、タルガ 4 GTSで480PSを発生します。組み合わせられるトランスミッションは全グレード8段PDK。繰り返しになりますが、MT設定はありません。

後席が狭くても、ポルシェに乗れて笑顔の唯さん

 「そんなことはいいですから、サッサと座らせてください」というわけで、まずは後席へご案内。身長163cmのモデル体型の唯さんですら「狭いんですけれど。天井も低いんですけれど」と不満を言いながら笑顔。とはいえ、それも運転席側シートの背もたれを倒した時であって、通常ポジションにしようとすると「運転席をもっと前に出してくれないと、足が入らないんですけれど」と事実上乗車は不可能。

 車検証を見ると4人乗りですが911 タルガ 4は事実上2人乗りと考えた方がよさそうで、ラゲッジスペースも小さいことから、後席はラゲッジのために用意されていると割り切る方がいいかも。ちなみに後席が狭いのはカブリオレモデルはもちろんクーペボディーも同様です。

911 タルガ 4のシートに座る唯さん

 ではでは、ということで、運転席に座る唯さん。念願の911のシートにご満悦です。「意外と911って広いんですね」が第一声。ポルシェ伝統ともいうべきヘッドレスト一体型のセミバケットシート、LCD化されても基本的には変わらない5連メーター、触れるすべてが上質の素材。「これがポルシェなんですね……」と、憧れのクルマに感慨深げの唯さん。「説得力がハンパないです。ただただ圧倒されっぱなしです。でもラグジュアリーすぎないんですね。そこがイイですね」とのこと。

アスキーなので、USBもチェックしてみました。アームレストを開けると2系統のUSB Type-AレセプタクルとSDカードスロット、そしてSIMカードのスロットを発見

5連メーターはタコメーターのみ指針式。あとはLCDです。センタータコなのがスポーツカーらしいところでしょう

ルーフ開閉時の様子

 それでは、タルガトップルーフを開けてみましょう。伝統と歴史が続くタルガトップルーフですが、その素材はファブリック、ガラスと様々な変容を重ねてきました。開閉機構も電動化されたのは93年に登場した993型とよばれる最後の空冷式エンジンを搭載した911から。開閉時は、カブリオレとは異なり、車両後端よりも後ろにスペースを必要とします。車内にいる唯さんは「あー、開いた開いた」と呑気なものですが、外で見ていると、その仰々しい動作は、ただただ唖然とするばかり。さらにカブリオレよりも時間がかかりますから、信号待ちで……というのはやめた方がよさそう。

 ですが、フロントウィンドウの上に風を上へと逃がす機構が出てきたりして、「よく考えられているなぁ」と感心しっぱなし。ルーフをオープンにした時の姿は、美しいの一言。「カッコイイ~」と唯さんは思わず声を漏らします。ということで、走りに行きましょう。

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