第363回
最新エントリー向けGeForceの実力を試す
Ampere世代の“50番台”GPU、GeForce RTX 3050をレビュー! 低コストにDLSSを導入できるGPU
最新タイトル「Rainbow Six Extraction」でも同様の傾向
先日(1月20日)公開されたばかりの「Rainbow Six Extraction」でも試してみよう。Rainbow Six Siegeと異なり、ExtractionではVulkan APIが標準で使われる。プリセットの画質設定では、フレームレートが下がった時に解像度を動的に下げる機能がオンになっているが、この検証では解像度を固定としている。画質は“最高”とし、ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測する。
Rainbow Six Siegeの軽さに慣れた感じでプレイすると、同じような画質設定でもExtractionの方がずっと重く感じる。RTX 3050であればフルHD程度にとどめておいた方が良いだろう(ただ、可変解像度が標準で有効になっているので、実際の描画はもうすこし軽やかだ)。ここでもWQHD以下はRTX 2060の方が5〜8%上のフレームレートを出せているが、4KになりVRAMの使用量が高くなると両者に差はなくなる。
Rainbow Six ExtractionもDLSSが利用できる。ここでもDLSS“バランス”設定を追加した時のフレームレートも比較するとしよう。
Rainbow Six Siegeと同様に、DLSSを使うとRTX 2060との差は開くが、フルHDでも平均149fps、WQHDでも常時60fpsキープは可能となる。このゲームをRTX 3050で楽しむ場合はDLSS(とReflex)を積極的に利用したい。
「F1 2021」ではRX 6600を上回る
続いては「F1 2021」でテストしよう。画質は“超高”とし、レイトレーシングの設定もそのまま“オン”にした。アンチエイリアスはTAA、異方性フィルタリングはx16としている。ゲーム内ベンチマーク機能を利用してフレームレートを計測するが、計測条件は「モナコ+ウエット」となる。
レイトレーシングが絡んでいるためか、Radeon勢はRX 6600ですらフレームレートが伸びにくい。RTX 3050がRX 6600をどの解像度においても上回っている。シミュレーション系は特にレイトレーシングの効果がリアリティー向上に効果的だが、このゲームにおいてはRTX 30シリーズの選択が有効なようだ。RTX 2060と3050を比べると、フルHDでは12%差だが、WQHDでは5%に縮まり、4Kでは両者がほぼ並ぶ。これも、VRAMの使用量が増えることでRTX 3050ではボトルネックになりにくいことを示している。
F1 2021はアンチエイリアスの設定にDLSSやFSRの設定が隠れている。F1 2021におけるFSRの設定が少々ややこしい感じなので、ここではDLSS“バランス”を指定した時の比較にとどめる。
DLSSを有効にしてもさほど伸びていないように見えるが、Rainbow Six Siegeの場合RTX 3050&フルHD時で232fps→285fps(約23%向上)なのに対し、F1 2021ではRTX 3050&フルHD時で82fps→116fps(約41%向上)と、元のフレームレートが低めなぶん伸び率が非常に高い。Rainbow Six Siege/Extractionと同様に、DLSSを使うとRTX 2060に並ぶことはできなくなるものの、フレームレートは稼げるのでぜひともオンでプレイしたいところだ。
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