週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

CBR250RRに取り付けたスマホ充電器が不安定だったので原因を調べた

2022年01月09日 12時00分更新

取り付ければいいだけ……では終わらなかった

 取り付け方はカンタンそのもので、まずはD-UNITプラスをバイクに取り付け、バッテリーを接続。ECU診断線故障診断コネクターの4ピン端子と、D-UNITプラスのACC線を接続するだけのハズなのですが……

 まずD-UNITプラスをシート下に置くスペースがないではありませんか! 一番適当なのはヒューズボックスの上なのですが、シートとあたりそうな状態に。かといってタンデムシートの下に置くと、今度は今後設置するであろうETC機器と干渉します。置き場所はないかとバイクを観察してみると、フロントシートとタンデムシートの間にあるツールボックスを発見!

 D-UNITプラスは発熱しないだろうと、ツールボックスの下に置くことにしました。D-UNITプラスには粘着シートが付属しており、それでバイクと固定するのですが結線時に手が入らないなど相当難儀しますので、取り外せる状態にした方がベスト。ですから固定する場合は両面テープではなく面ファスナー(マジックテープ)を別途用意するのが望ましいでしょう。

 USB電源ユニットから伸びる線とD-UNITプラスは、ギボシと呼ばれる圧着端子で接続します。ギボシそのものは珍しいものではありませんが、どうやら相性があるようで、メーカーの組み合わせによってはガバガバの場合が……。その時はラジオペンチを使って抜けないようにしてしまいましょう。

 D-UNITプラス側の出力端子は5A出力が2系統、7.5A出力が1系統の計3系統。USB電源ユニットの組込済みヒューズボックスの中には250V5Aのヒューズが入っていますから、5A以上の電流供給は不要と判断して、今回は5A出力と接続しました。

 続いて、D-UNITプラスとバッテリーの接続。このケーブルが長いだけでなく、太くて硬いため、取り回しがかなり悪いのです。できればいい塩梅に切ってYラグ処理をしたいところですが、手元にYラグがなかったため、そのまま作業を続行。バッテリーへの取り付けは、安全のためマイナス側端子を外してから作業しましょう。マイナス側を取り外したら、プラス側端子は少しだけ緩めYラグをネジに挟んで再び固定。その後、マイナス端子側の作業をします。

 最後にECU診断線故障診断コネクターの4ピン端子とD-UNITプラスのACC入力端子を結線するだけ。ピン配置や圧着に関しては前回の記事をご参照ください(バイクでスマホを充電するためのアクセサリーをDIYでCBR250RRに取り付けた)。慣れれば30分もかからないと思いますが、とにかく場所がない! 指が入らない! ケーブルが硬い! と、不器用な不肖にとって結線作業は難航を極めて1時間格闘することに。シートを取り付けた時には「二度とやりたくない!」と思ったことを正直に告白します。

悪党苦戦の末、ようやく充電できるようになったが……

 とりあえず、これでバイクが起動している時のみUSB電源ユニットとバッテリーは直結状態となったわけです。電力不足が解消されたのか、動作確認を含めて実験をします。まずはモバイルバッテリーを接続し、ACCをオン。充電インジケーターが動いていることを確認してから、エンジンをかけてアイドリング状態に。するとインジケーターはキチンと動いているではありませんか! やった!

 続いてスマホをつなげて実験。アイドリング状態にしたところ充電を示す稲妻マークが表示され、もくろみは大成功! ならばと試走してみたところ、またしても不具合が発生。今度は走行中は充電しているのですが、ナビなどスマホ画面を表示させている状態で、エンジン回転数が3000回転以下のとき(具体的には信号待ち)に充電しないことがあり、動作が不安定なのです。これはスマホ側の消費電力と、充電に必要な電力が供給できていないため。18WのPD出力とは何なのか……と思うのですが。

いかなる状態でもスマホ充電するには、パススルー充電対応モバイルバッテリーを介すのしかない?(写真のAUKEYのモバイルバッテリーPB-N74Sはパススルー充電に対応していません)

 とはいえ実運用において問題はなく、乗車時間や道路状況にもよりますが、運転前の状態もしくはそれ以上の充電ができるので良しとしています。どうしても停車中もスマホ充電をしたいという場合は、パススルー充電対応のモバイルバッテリーをバイクのUSB出力と接続し、そこからさらにスマホを接続して充電するしか方法はなさそうです。ただ、その場合「どこにモバイルバッテリーを置くのか」という問題がありますが……。

 こうして、バイクからスマホ充電するためにかかった費用ですが、USB電源が約3000円、D-UNITプラスも約3000円の6000円程度。これを安いと思うか高いと思うかは人それぞれですが、作業中に何度「イマドキのクルマにはUSB端子がついているのに、なんでHondaはバイクにUSB端子をつけてくれないんだ」と思ったことか……。

 作業後、Amazon.co.jpでUSB電源のレビューを見ると、走行中にUSB充電ができない方のコメントを目にしました。おそらく不肖と同じ接続方法で充電できていないものと思われるので、D-UNITプラス導入を検討してみては? ただ、繰り返しになりますが、それでも条件によっては充電できない時はありますが……。

 こうしてバイクでのスマホ充電環境を手に入れた不肖。これで満足かと思いきや、次なる問題というか気になることがあります。それは「スマホホルダーがダサい」ということ。この対策に乗り出そうかと考えながら、夜な夜なネットで物件探しをする日々を送っています。

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事