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BTPでカスタムしたモデルで各種ベンチマークをチェック

性能・保証・サービスすべて“プレミアム”、静音かつパワフルなゲームプレイが可能なゲーミングPC「Premium Line X570FD-A」

2021年12月13日 13時00分更新

240mmラジエーター水冷クーラーの実力をみる

 高性能なCPUはそのぶん発熱も多く、本来の性能を引き出すためには高い冷却性能を持つCPUクーラーが必要となる。

 Premium-Line X570FD-Aは、大きな240mmラジエーターと静音性に優れたポンプやファンを搭載したFractal Designの「Celsius S24」を採用。単純に冷やすだけでなく、静音性までしっかりと考えられた構成となっている。

240㎜ラジエーターを採用したFractal Designの「Celsius S24」。静音性に優れながら、CPUをしっかりと冷やしてくれる

 CINEBENCH R23の実行中に耳を天板に近づけていくと、30cmくらいまで近づいたところで、ようやくファンが回転しているというのがわかるくらいの静音性だ。エアコンをつけている部屋であれば、まず音が気になることはないだろう。

 では温度はどうなのかというと、CINEBENCH R23のMulti Coreテスト実行中(約10分間)の最大温度を「HWiNFO」で調べてみた結果がこれだ。

「HWiNFO」を使い、センサー値からCPU温度をチェック。CPUの最大温度は80度以下に保たれており、まったく問題ない

 温度は最大でも80度を超えることがなく、しっかりと冷えている様子が確認できた。ちなみに、負荷を止めてから約1分ほどで40度まで低下。負荷が止まっても温度が高止まりしてしまうといった心配もない。

 高速なCPUをガンガン使う用途……例えば動画編集、ゲームの配信といった用途でも、性能に不満を覚えることなく快適に使える事だろう。もちろん、長時間の作業でもしっかりと性能が発揮できることはいうまでもない。

ゲーミングパソコンで重要な3Dグラフィック性能はどのくらい?

 もっとも気になる3Dグラフィック性能を見ていこう。こちらも定番ベンチマークとなる「3DMark」と、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(以下、FFXVベンチ)の2つを試してみた。

 まずは3DMarkのデフォルトテストとなっている「Time Spy」の結果からだ。このテストは重ためなDirectX 12世代となるもので、解像度は2560×1440ドットと高めとなっている。

「3DMark」のTime Spyにおけるスコアは14404。CPUが高速で、ビデオカードもGeForce RTX 3070 Ti搭載ということもあり、高いスコアとなった

 ベンチマーク実行中はビデオカードのファンが高回転となるため、さすがに騒音は少し大きくなる。といっても、一般的なPCよりも静かなくらいで、ゲーミングパソコンにありがちなうるささとは無縁だ。

 3DMarkにはこのTime Spy以外にも、DirectX 11世代となる「Fire Strike」や、レイトレーシングテストとなる「Port Royal」といったテストが用意されている。これらの結果をグラフにまとめて置いたので、パソコンの性能比較の際の参考にしてほしい。

3DMarkに用意された6つのテスト結果。どのスコアもかなり高めで、多くのゲームが高画質設定で快適に動作するだけの実力がある

 もう1つのベンチマーク、「FFXVベンチ」も試していこう。登場してからだいぶ時間がたっているものの、DirectX 12世代で今でも重ためのベンチマークソフトとなっている。

 画質はプリセットの「高品質」とし、表示は「フルスクリーン」。解像度は1920×1080ドット(フルHD)、2560×1440ドット(WQHD)、3840×2160ドット(4K)の3種類を試してみた。

ゲーム性能が非常に高く、WQHDでも「とても快適」と余裕のある評価

4Kでも「快適」となっており、美しい画面をしっかり堪能できる

 結果はみてのとおりで、非常に優秀。4Kでも評価が「快適」となっており、遊ぶうえで不満を感じることはなさそうだ。ゲームを高解像度かつ高画質設定で遊びたいという人にとって、かなりうれしい結果となっている。

パソコンは高価な買い物だけに、こだわり抜いた製品を手に入れたい

 Premium-Line X570FD-Aは、標準構成でもハイスペックよりとなっているが、さらに上位パーツを選ぶことで、より不満なく使える構成となる。いくら長く使えるパソコンといっても、性能に不満を感じてしまえば買い替えを検討することになるだけに、最初から高めのスペックで購入しておく、というのも長く使うためのポイントといえるだろう。

 もちろん、ゲームはフルHDでそこそこ遊べればいいというのであれば、ビデオカードをGeForce GTX 1660 Ti搭載のものへと変更し、価格を抑えるという選択もありだ。

 ありがたいのが、Premium-Line X570FD-Aには有償となるものの、後からスペックを向上できるアップグレードサービスが利用できること。価格を抑えて購入したものの、実はもう少し3D性能が必要だった……というときでも、ビデオカードの換装をプロにお願いできるのだ。

 もちろん、選べるパーツはサイコムが指定するものだけで、持ち込みなどはできないが、元々BTOメニューが豊富なサイコムだ。きっと納得できるものが選べるだろう。パーツ選びがよくわからないという人でも、サポートでしっかりと相談に乗ってもらえるので、不安になる必要はない。

 自作PCに精通し、自力でパーツの換装ができるという人にとっては不要なアップグレードサービスだが、PC初心者にとっては、これ以上ないほど頼もしい。1台のパソコンを強化しながら長く使いたい、と考えているなら、まさにPremium Lineはピッタリ。納得のいくPCを探しているなら、ぜひチェックしてほしい1台だ。

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