ごきげんよう、お酒が好きな記者ナベコです。わたしはとても不完全な人間だし、だからこそこうやってビールを飲みたくなります。仕事終わりにビールを飲んで癒される時間は仕事の対極ではなく、仕事の中の一部に存在している。……何が言いたいのだと不可解に思われたのでは。そうですね、村上春樹さんの名前が冠されたビールを飲んで、多少でも雰囲気ある言葉を並べたくなった、と言えばご理解いただけるのではないでしょうか。
すでにご存じの方もいられるように、作家・村上春樹さんとCOEDOビールがコラボしたオリジナルビール「村上RADIO×COEDO」がコエドブルワリーのオンラインショップで販売中です。村上春樹さんがディスクジョッキーをつとめるTOKYO FMの番組「村上 RADIO」のグッズとしてコラボ商品が登場。「風歌-Kazeuta-」(ゴールデンエール)と「闇黒-Yamikuro-」(ポーター)の2種類。いずれも、村上春樹さんの作品をモチーフに名付けられています。
村上春樹さんが実際に様々な味わいのCOEDOビールをテイスティングして方向性を決めたうえで、COEDOのビール職人がオリジナルでレシピから作り上げたものだそう。今年の10月から発売されているためすでに一部売り切れも出ていますが、記憶に残るビールだったので購入可能なうちにご紹介いたします。
「風歌-Kazeuta-」は、小説「風の歌を聴け」から名付けられています。やや薄めの透き通る金色の液色が特徴であるゴールデンエールスタイルで、モルト由来のコクと甘味にフローラルや柑橘、松やヒノキのようなフレッシュなホップアロマが軽く感じられよう仕上げたというもの。アルコール度数は5%。
飲んでみました。柚子のような柑橘の爽やかな香気。口当たり爽やかで、苦みはあまりなく、すっきりとした飲み口。その中にも、草原を連想させるボタニカルな風合いが若干あって、軽やかながら複雑な余韻を残します。
ビール好きであれば嫌いな人はいないのではないでしょうか。とてもよくできている、おいしいビール。わたしの頭の中で五芒星ないしは、六芒星が生まれました。エールビールって苦みや酸味などなにかが目立っていたり個性的な部分で訴えかけてくるものも多いですが、飲み慣れているラガービールに共通する、飲み心地のよさ、バランスのよさで違和感なくゴクゴク飲める作り。それでいて、柑橘のさりげない香りや、心地いい余韻など心に残ります。
「闇黒-Yamikuro-」は、小説「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」作中の「やみくろ」から名付けられたポータースタイルのビール。ポーターは黒ビールとも呼ばれることがあり、黒い液色が特徴的でロースト麦芽の香ばしさを楽しめるスタイルです。本商品は、複数のモルトをブレンドし、カカオやコーヒーを彷彿とする香ばしいモルトのコクが感じられるとともに、柑橘やハーバルなホップアロマがほのかに香るよう仕上げたそう。同じくアルコール度数は5%。
飲んでみたところ、ポーターというと、中にはブラックコーヒーを飲んだかのようなズンとした渋み、グワンとロースト香がきいているものもありますが、こちらはビターさの中にも軽やかな柑橘を感じられて、重すぎず飲みやすいです。やはりよくできたおいしいビール。村上春樹さんらしい軽妙洒脱さが表現されている、といったら伝わるでしょうか。
さて、味の感想を述べてきましたが、あまり意味のあることではないのかもしれません。村上春樹さん流にいうと、ビールのいいところはやがて体外に出るところ(そんな小説の一文があったような)。わたし流にいうと、この世界において大事なことは、絶対的なおいしさは存在しないけれど、おいしいものは確かに存在するということ!「村上RADIO×COEDO」おいしかった!
「村上RADIO×COEDO」の「風歌-Kazeuta-」(ゴールデンエール)と「闇黒-Yamikuro-」(ポーター)の2種類は、COEDOビールのオンラインショップで10月から販売されていますが、すでに「闇黒-Yamikuro-」は売り切れになっていて、現在再入荷待ちとなっています。「風歌-Kazeuta-」の6本セット、(2807円)12本セット(5500円)が現在販売中。こちらも、いつ売り切れになるかわからない状態ですので、気になった人は早めにチェックするのがいいと思います。
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