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ついに最後! 現役モデルがバイク免許取得後、一般道の走行に挑戦!

2021年11月20日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●新 唯(@arata_yui_)編集●ASCII

 現役モデルの新 唯(あらた・ゆい)さんによる普通自動二輪免許取得連載もついに最終回を迎えます。

 はれて普通自動二輪免許(MT)を取得できた唯さん。公道で走るライセンスを手に入れたわけですが、教習所以外で走ったことはなく……。さらに言えば、40km/h以上を出したこともありません。というわけで、公道デビューと相成りました。はたして無事に走ることができるのでしょうか?

公道デビューのバイクは「Honda CBR250RR」

 公道デビューするには、バイクを用意しなければなりません。ですが唯さんはお母様から「バイクは危ないから買っちゃダメ!」と厳しく言いつけられており、購入には至っておりません。ここは取材ということで広報車をお借りし……と考えたのですが、万が一広報車にキズをつけようものなら、修理代はもちろんのこと、オトナの色々が待っています。

 というわけで、今回はリスクを最小限にすべく、不肖が昨年購入した愛馬「Honda CBR250RR」に乗ってもらうことになりました。不肖のバイクは一応車両保険に入っていますので、立ちこけしてカウルが割れたとしても保険で何とかなります。もちろん等級が下がるので保険で治すのはイヤですが、唯さんにキズモノにされるのなら本望というものです。

 初めての公道デビューに緊張を隠し切れない唯さん。不肖の愛馬を目の前にし「これに私、乗るんですか?」とポツリと一言。そして「あの……雨が降ってきたので、やめにしません? あと、もう16時で日が落ちてきましたよ。暗いですよ」とも。そうなのです。初めての公道デビューが、あいにくの雨模様。さらにこの日の取材はダブルヘッダーで、前の取材が押してしまい、公道デビュー取材のスタートが2時間遅れという事態に。

 免許取得後、久々のバイクに乗る唯さん。しかも目の前にあるのは、戦闘的なフォルムのCBR250RRという、今まで触れたことのない車種です。とりあえず手で押してもらいました。「あれ? 教習所のバイクより軽いかも?」その通り、CBR250RRは168kgと教習バイクのCB400 SUPERFOURと比べて30kgも軽量なのです。クルマで30kgの差は大したことありませんが、バイクでは大きな差なのです。「このバイク軽いですね。いいかも!」とちょっと安堵した顔を浮かべます。

 約2ヵ月ぶりにバイクに乗ることもあり、最初は広い敷地内でのウォームアップ走行を開始。恐る恐るクラッチを繋げたところ、早速エンスト。ですがすぐにエンジンをかけて、今度はちゃんと発進。1速から2速へとシフトを繋げ、30km/hに満たない速度で走行。だんだんバイクのコツを思い出してきたようです。

恐る恐るだけど、コツを掴んで出発!

 それでは交通量が少なく、長い直線の一般道に挑戦です。「路面がぬれているし大丈夫かなぁ」と心配する担当編集。次第に強くなる雨足。陽も落ち始め、時間も少なくなってきました。やるしかありません! 不肖は3つあるCBR250RRの走行モードのうち、もっとも穏やかなスロットル特性の「コンフォート」に切り替え、「まずはまっすぐ走って、Uターンして戻ってきてください」と指示。ゆっくりクラッチをつないで……で、またもやエンスト。気を取り直して発進。ゆっくりとした速度で、ひとり公道を走ります。

 心配そうに見守る担当編集と不肖。唯さんは2速、3速とシフトアップ。そして教習所では入れたことのない4速へ。ゆっくりと、ですが確実に速度が上がっていきます。それとともに、トットットットッという2気筒エンジン特有のパルス感を伴った振動が唯さんに伝わっていきます。

 時折クルマやバイクに追い抜かれながら、マイペースで走行する唯さん。無理をしてスピードを出す必要は一切ありません。こうして5分位経ち、Uターンをして戻ってきた唯さんの第一声は「45km/hまで出しました!」と達成感にあふれたもの。「では、もう一周行ってみましょう」となり、もう一回同じように。先ほどよりは元気に加速。「いい傾向だぜ。しばらく悪戦苦闘してみろよ、唯」と、どこかの豆腐屋のオヤジみたいなことを言い出す担当編集。「CBR250RRはライダーを育てるバイクだからな」と、これまたどこかの豆腐屋のオヤジみたいなセリフで応える不肖。

 戻ってきた唯さんの口から出たのは「このバイク、いいですね!」と誰もが予想していない一言。唯さんはレーシーな外観のバイクが好みである一方、見た目からの印象で扱いづらさを感じていたようですが、いざ乗ってみると普通に扱えたばかりか、バイクが楽しいと思えたというわけです。やっぱりCBR250RRはライダーを育てるバイクです。

 さて、完全に陽も落ちてしまい、ASCII.jp教習所は終了の時間を迎えました。「長い直線を走っただけじゃないか!」「幹線道路も走れよ」と言う方もいらっしゃるでしょう。でも、クルマ以上にバイクの初公道走行は怖いもの。まずはスピードに慣れて、バイクで走る楽しさを体験してもらうのが、ASCII.jp教習所のモットーです。この調子で500kmほど走行すれば、バイクに慣れてくるハズ。バイクをお持ちではないので、また別の乗車機会を設けたいと思います。お母様にはナイショで購入するバイク選びも兼ねて……。

半年にわたる教習&取材、連載回数全9回とかなりのロングランになりましたが、少しでもバイクの免許が取りたいと思ってもらえたら幸いです

モデル紹介――新 唯(あらた ゆい)

 栃木県出身10月5日生まれ。2020年に小林唯叶としてモデルデビュー。2020年シーズンのSUPER GT「マッハ車検GAL」をはじめ、SUPER FORMULA、スーパー耐久シリーズのレースクイーンとして活躍。2021年4月の芸能事務所プラチナム・プロダクションへの移籍に伴い新 唯に改名。現在ファッションモデルとしての活動のほか、マルチタレントを目指し演技の勉強中。

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