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久しぶりのリアル開催、国内外のハイエンド機器が集った、2021 東京インターナショナルオーディオショウ

2021年11月10日 15時00分更新

 11月5日~7日の3日間、ハイエンドオーディオの祭典「2021 東京インターナショナルオーディオショウ」が開催された。昨年はコロナ禍で開催が見送られたため、2年ぶりの開催となる。

 海外ではすでにいくつかのオーディオイベントがリアル開催されている。国内でも同様の取り組みができた点は明るい話題と言えるだろう。会場では万全の体制が敷かれ、入場は事前予約制で人数も限定した。参加者は新型コロナウィルスの接触確認アプリ「COCOA」をインストールしたスマホを持ち、マスクの着用も義務付けられた。マスクも鼻だしやあごかけは禁止と明記され、各社が用意した部屋も同時に入れる人数に上限があるなど、なかなか厳密な規定が設けられていた。

 筆者は初日の金曜日に参加した。出展内容はこれまでのトレンドを継いでいるが、PCオーディオはあまり見かけず、アナログ再生を中心にデモをしているブースが多かった。コロナ禍でメーカーが動きにくい状況があり、新製品を大々的に展示するというよりも、試行錯誤しながらの様子見という傾向が強かったのかもしれない。

 興味を引いた展示ををいくつか紹介する。

 まずはナスペックのブースにあった「見慣れないスピーカー」だ。

 これはフランスの「AudioNec EVO」というスピーカーシステムで、中音域に「DuoPole DS.31」というドライバーを採用しているのが特徴だ。DuoPoleドライバーは二本の紙の円筒を組み合わせたもので、中央の紙の接しているところから音が出る。ポイントは背面が開放されていることで、これにより奥行き感の表現に長けているという。背面が開放されているタイプのスピーカーは珍しい。

 このドライバーは400Hzから12kHzまでの中音域をカバーするという。つまり、実質的にほとんどの音がここから出ていることになる。さすがに上と下の周波数帯域はウーファーとツイーターで補っているが、DuoPoleドライバーのみでも25kHzまではカバーできるそうだ。このドライバーから出ているとは思えないような自然な音再現が印象的だった。

 東京インターナショナルオーディオショウは、スピーカーオーディオがメインではあるが、今井商事のブースではヘッドホン向けシステムも展示されていた。これは「WooAudio WA7 第三世代」だ。アメリカでは音が良いと定評のあるブランドで真空管システムを得意としている。前の世代と比較すると電源が内蔵されて一筐体にまとまり、4.4mmバランス端子が搭載されたのが特徴となる。

 もう一つ注目したのは、Roonが提供するオーディオPC「Roon Nucleus」の紙のパンフレットがあったことだ。これは、オリオスペックが制作したものた。Roonはネットの世界を中心に話題が広がった技術だった。紙のパンフレットがあるとマニアックなものではなく、一般的なものになったような感覚があり新鮮だった。

 いまのことろ日本ではコロナ禍が落ち着いた状況にあるが、まだ先行きは見えない。しかし来年はこうしたリアルでのオーディオショウが多く開催される状況になることを期待したい。

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