週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

新しいSamsungのmicroSDはNintendo Switch(有機ELモデル)でも快適動作

2021年11月19日 11時00分更新

 ディスプレーに有機ELを採用した新モデルの登場により、再び注目を集めている「Nintendo Switch」。新モデルではデータ保存容量が従来の32GBから最大64GBに増加しているが、近年の人気ゲームは容量が1本で数十GBになる場合も珍しくない。ダウンロード購入の機会が増えていることもあって、数本のゲームをダウンロードしただけでデータがいっぱいになってしまう場合もある。そのため、保存容量を拡張できるmicroSDカードをあわせて使用するのが定番だ。

 microSDカードにもさまざまな製品があるが、快適なゲーム体験のために任天堂がおすすめしているのは“読み込み速度(転送速度)が高速”な製品。Samsungが10月に発表した最新のmicroSDXCカード「Samsung microSD PRO Plus(以下、PRO Plus)」および「Samsung microSD EVO Plus(以下、EVO Plus)」は、UHS-I スピードクラス3(U3)に対応(EVO Plus 64GBは除く)しながら最大512GBもの大容量を実現した、Nintendo Switchでの使用にぴったりの製品だ。

 この記事では、「PRO Plus」および「EVO Plus」の特徴を紹介しつつ、実際に有機ELモデルのNintendo Switchに装着し、データの読み出し速度などを確かめてみよう。

最大読み出し速度は100MB/秒超え、microSDで最大512GBの大容量を実現

Nintendo Switchの公式サイトのサポートページより。なるべく高速なmicroSDカードを使用することが推奨されている

 そもそも、任天堂が推奨している“読み込み速度(転送速度)が高速”なmicroSDカードとはどんな製品か。Nintendo Switchの公式サイトのサポートには「microSDカードについて」というページが公開されており、そこで挙げられている条件は「UHS-I(Ultra High Speed Phase I)対応」「読み込み速度 60~95MB/秒」の2つだ。

 Nintendo Switchの本体内蔵メモリーは非常に高速であり、タイトルによってはパッケージ版よりもダウンロード版のほうが読み出しが速く快適に遊びやすいというのは周知の通りだ。しかし、microSDカードは製品によって速度が大きく変わってくるため、条件に満たないカードを使用した場合はゲームの起動やロード時間が長くなってしまうこともありえる。逆に条件を満たしたカードなら、本体保存メモリーと並ぶ速度を維持しつつ、同時に保存容量を大きく増やせるわけだ。

「PRO Plus」および「EVO Plus」。サンプルはいずれも512GBモデルだが、「PRO Plus」は128GB、256GB、512GBの3モデルをラインアップし、「EVO Plus」は64GB、128GB、256GB、512GBの計4モデルをラインアップする

「PRO Plus」。小さいほうが本体のmicroSDカードで、大きな白いカードはSDカード型のアダプターだ

microSDカードをアダプターに挿入することで、SDカードとしても利用できる

 今回Samsungが発表した「PRO Plus」の読み出し速度は、上記の基準を大幅に上回る順次読み出し最大160MB/秒を実現しているのが大きな特徴だ。書き込み速度も最大120MB/秒と、microSDカードとしてはかなり高速。保存容量は128GB、256GB、512GBの3モデルをラインアップしており、いずれのモデルを使用してもNintendo Switchのデータ容量を大きく拡張できる。

 後半の速度検証ではいくつかの人気タイトルを扱ったが、データ容量は「Apex Legends」が20GB前後、「モンスターハンターライズ」が10GB前後、「大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL」が17GB前後と、それぞれ10~20GB前後とかなり重め。常時5~6本程度のゲームをインストールしておくなら128GBモデルでもなんとかなるが、より余裕を持たせるのであれば256GB、あるいは512GBモデルを用意することをおすすめしたい。

 最低限の書き込みスピードを表すスピードクラスは、スピードクラス10、UHS-I U3、ビデオスピードクラスV30、アプリケーションパフォーマンスクラスA2に準拠。防水、耐熱、耐X線、耐磁、耐落下、耐摩耗の保護機能をうたっており、10年間の限定保証が付与されるなど、耐久性に関しても期待が持てる。基本的に、Switchに装着したmicroSDカードは抜き差しせずそのまま使い続けることになるため、長く使っていけるのは安心だろう。なお、SDカード型のアダプターが付属しているので、SDカードとしての利用も可能だ。

「EVO Plus」。PRO Plusとは最大速度が異なるのが大きな違いだ

 「EVO Plus」は、最大転送速度が130MB/秒と、「PRO Plus」より若干落ちるものの、こちらもNintendo Switch向けの目安となる速度を上回る高速さを実現する。保存容量は64GB、128GB、256GB、512GBの4モデルをラインアップしており、スピードクラスは128GB以上のモデルがスピードクラス10、UHS-I U3、ビデオスピードクラスV30、アプリケーションパフォーマンスクラスA2に準拠。64GBモデルのみ、スピードクラス10、UHS-I U1、V10、A1準拠となる。

 防水、耐熱、耐X線、耐磁、耐落下、耐摩耗といった保護機能も備えており、10年間の限定保証が付属する。SDカードアダプターも用意されており、あらゆる場面で活用できるだろう。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう