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カードリーダーによって転送速度に7倍以上差が出ることも

Samsungから新発売のUHS-I DDR200対応SDカードで転送速度を比較検証

2022年02月22日 13時30分更新

 SamsungからSDカードの新モデルとなる「PRO Plus」と「EVO Plus」が2月26日に発売される。従来モデルはPRO Plusが黒、EVO Plusが赤を基調としたデザインだったが、新モデルでは青や白を基調としたデザインに一新されている。

 また、性能面でもUHSバススピードモードUHS-I DDR200をサポートするモデルでは、読み出し速度が最大160MB/sとなるなど高速化も図られている。ただし、高速化された性能を最大限引き出すためにはDDR200に対応したカードリーダーが必要になるので注意が必要だ。

 そこで今記事では、スペックの違う複数のカードリーダーを用意して、どれくらいパフォーマンスに差が出るかテストしてみた。

左がPRO Plus 256GB(MB-SD256K)で右がEVO Plus 64GB(MB-SC64K)

SamsungのUHS-I DDR200対応SDカード

 PRO Plusは32GBから512GBまで5つの容量が用意されている。またEVO Plusは32GBから256GBまで4つの容量をラインアップ。どちらも32GBモデルはSDHCで、64GB以上がSDXC規格となっている(関連記事)。

 スペックをチェックすると、PRO PlusはUHS-I U3のスピードクラス、V30のビデオクラスに対応している。ただし転送速度は容量ごとに異なり、32GBと64GBモデルは読み出しが最大100MB/sで、128GB以上は最大160MB/s。書き込み速度は、32GBが最大60MB/sで、64GBが最大90MB/s。128GB以上が最大120MB/sとなっている。そのため、より高速なアクセスを期待する場合は、128GB以上がオススメだ。

UHS-I U3のスピードクラス、V30のビデオクラスに対応のPRO Plus

 EVO Plusは32GBと64GBがUHS-I U1のスピードクラス、V10のビデオクラスに対応。128GBと256GBはUHS-I U3のスピードクラス、V30のビデオクラスとPRO Plusと同じ。ただしアクセススピードはすべての容量で最大転送速度130MB/sとなっている。

EVO Plusの64GBはUHS-I U1のスピードクラス、V10のビデオクラスに対応

タイプの異なるカードリーダー4種類で速度をチェック

 それではそれぞれのカードリーダーで転送速度を計測していこう。テスト用に用意したSDカードはPRO Plusの256GBモデルと、EVO Plusの64GBモデル。カードリーダーは下記の4種類を用意した。

  • ・Samsung/SD PRO Plus専用カードリーダー※/UHS-I(DDR200)
  • ・Delkin/DDREADER-55/UHS-I(DDR200)
  • ・Anker/USB-C & USB-A PowerExpand 2-in-1 SD 3.0 カードリーダー(A83260A1)/UHS-I(SDR104)
  • ・バッファロー/BSCR100U2/UHSの高速転送規格には非対応
 

※現時点で日本での販売は未定

他社製を含め、4種類のカードリーダーを使って計測した

 4つのカードリーダーのうち、Samsung製とDelkin製はUHS-I(DDR200)対応だが、Samsung製はUSB3.0、Delkin製はUSB3.1の対応となっている。Ankerは最大104MB/sでのパフォーマンスとなるUHS-I(SDR104)対応でUSB3.0。バッファローは、UHS規格対応カードの読み書きは可能だが、高速転送規格には対応しておらず、USB2.0のため、そもそもの転送速度もほかの3つのカードリーダーと比べると遅めだ。

 接続したPCはASUSの「ZenBook Pro Duo(UX581GV-9980)」。第9世代のCore i9-9980HKを搭載しており、USB 3.2 Gen2 Type-AとThunderbolt 3のType-Cを装備している。Delkin製にはUSB Type-Aメス-Type-Cオス変換ケーブルが付属し、Anker製はType-AとType-Cの両端子を装備しているので、この2モデルはType-AとType-Cそれぞれ接続して計測している。

USB 3.2 Gen2 Type-Aの端子に挿して計測

Delkin製とAnker製はType-Cでも計測

CrystalDiskMarkの設定は5回/1GiBで行なった

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