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カーボン風VRMヒートシンク、ドットパターン、LED発光など、トレンドを取り入れた見た目もバッチリ

第12世代Coreに合わせるべきZ690搭載マザーボード、MSIのアッパーミドルモデル「MPG Z690 CARBON WIFI」

2021年11月04日 22時00分更新

文● 石川ひさよし 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 なお、MPG Z690 CARBON WIFIのM.2スロットに採用されている「EZ M.2 CLIP」にも触れておきたい。M.2スロットにSSDを装着する際、小さなネジにイライラしたことはないだろうか。EZ M.2 CLIPはネジを外す必要がない。M.2 SSDを通常どおりに挿し、ネジ部分に取り付けられたパーツをクルっと回せば固定される。加えて、ヒートシンクのネジも脱落防止ネジを多用しているのでネジ紛失の恐れが減る。MSIマザーボードはこうしたところでかなりユーザーフレンドリーだ。

「EZ M.2 CLIP」を採用し、M.2 SSDをドライバーレスで固定できる。初回、うまくEZ M.2 CLIPが回転しない際は無理な力をかけずトップのネジを軽く緩めるとよい

M.2ヒートシンク。大きな中央のヒートシンクのチップセット寄り2箇所のネジは通常ネジだが、そのほかは脱落防止ネジ

 インターフェースも充実している。USB 3.2 Gen2はもちろん、USB 3.2 Gen2x2 Type-Cを1ポート、バックパネルに搭載しており、フロント端子にもUSB 3.2 Gen2 Type-C用ヘッダーを用意。標準ではThunderbolt 4非対応だが、AICカード用ヘッダーは備えている。ネットワークは有線が2.5GbE、無線がWi-Fi 6E。オーディオはRealtek「ALC4080」に日本ケミコン製オーディオグレードコンデンサを組み合わせた同社Audio Boost 5準拠だ。

バックパネル

USB 3.2 Gen2x2 Type-C、2.5GbE、Wi-Fi 6Eの各種高速インターフェース

2.5GbEチップはIntel I225-V(SLNMH)

フロント用にはUSB 3.2 Gen2 Type-Cヘッダー

Thunderbolt 4 AICカード用のヘッダー

オーディオチップはRealtek ALC4080

日本ケミコン製オーディオコンデンサを採用

LEDはVRMヒートシンクのエンブレムとチップセットヒートシンクのCARBONロゴ、中段M.2ヒートシンクもドットパターンの一部がPCB上のLED光を透過する

各種LED用ヘッダーも搭載

新世代のメモリ、PCI Express、そしてCPUをMPG Z690 CARBON WIFIで楽しもう

 MPG Z690 CARBON WIFIをCPU電源回路やメモリ、PCI Expressといった、新規に変わったところ視点で紹介してきた。CARBONシリーズを追ってみるとCPU電源回路は順調に強化されてきている。CPUが求める電力が増大しているためというのもあるが、アッパーミドルのMPG Z690 CARBON WIFIは新CPUに対応しつつ十分なマージンもとられている。1フェーズあたりの負荷を下げ、一方でVRMヒートシンクの大型化でしっかりと冷却する。SMTの採用はマザーボードを表面だけ見たのでは分からない。組み立てる前に裏面もしっかりと見て愛でたい1枚だろう。

 表面の通電状態のデザインを写真で紹介したがどうだろうか。これがなかなかカッコいい。さすがアッパーミドルモデルだけにこだわりが感じられるデザインだ。カーボン風のVRMヒートシンク、ドットパターン、少し控え目のLED発光など、昨今の自作トレンドを取り入れた見た目もバッチリの製品である。MPG Z690 CARBON WIFIで第12世代Coreによる自作PCを楽しもう!

MPG Z690 CARBON WIFI詳細ページ
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MSIサイト

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