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上位モデル「XPG Core Reactor」との違いも含めて見る

750Wで7000円台のお手頃電源ユニット「XPG PYLON」の実力はしっかりしたものか?

2021年10月29日 11時00分更新

文● 鈴木雅暢 編集● ASCII
提供: エイデータテクノロジージャパン

電流の安定性はXPG PYLONもハイレベルと言える

 今回は、CPUにRyzen 5 3500、GPUにGeForce RTX 2060を搭載したシステムで動作テストを行ない、消費電力や動作音を計測した。

テスト環境
CPU AMD Ryzen 5 3500
マザーボード MSI MAG B550 TOMAHAWK
メモリー XPG GAMMIX D45
(PC4-25600 8GB×2)
SSD XPG S50 lite 2TB
ビデオカード GIGABYTE GeForce RTX 2060 GAMING 6G
PCケース XPG INVADER

 XPG PYLONとXPG Core Reactor、使い比べてみてすぐ感じたのが静音性の差。アイドル時/高負荷時ともXPG Core Reactorのほうが明らかに静かだ。

消費電力と動作音 XPG Core Reactor 750W XPG PYLON 750W
アイドル時消費電力 43.2W 45.8W
高負荷時消費電力 290W 297W
アイドル時動作音 35.1dB 36.4dB
高負荷時動作音 36.7dB 38.0dB

消費電力と動作音の比較。ファンレスシステムではないので、動作音にはCPUクーラーやGPUクーラーの動作音も含んでいる(暗騒音34dB、PCケース背面電源排気口から10cmの距離で測定)。

 XPG PYLONも実は静かな部類に入る製品なのだが、体の近くに設置してあれば、ファンが回っていることがわかる程度の音は聞こえる。対してXPG Core Reactorは、耳を至近距離まで近づけるくらいでないとわからないレベルで、その音も実に滑らかで耳障りな印象がまったくなかった。

 また消費電力も差があった。アイドル時のほうが差は大きく、XPG Core Reactorのほうが2.6W低かった。もちろん電気代として考えるとほぼ影響ない差ともいえるが、まったく同じシステムを使っていることを考えると小さくない差とも言える。80PLUSのグレードが示すとおり、変換効率によるところが大きいだろう。

 XPG PYLONについては、負荷テストも行なった。「FINAL FANTASY XIV:暁」のフィナーレベンチマーク(3840×2160、最高品質)を30分ほどループさせて+12V、+5V、+3.3Vの電圧の推移を見たが、ほとんど変動はなかった。AIDA64 Extremeのストレステストでも同様だった。電流の安定性という面では、XPG PYLONも高いレベルにあると言えそうだ。

FINAL FANTASY XIV:暁のフィナーレベンチマーク(3840×2160、最高品質)を30分ほどループさせた時の電圧推移(AIDA64 Extreme)。+12V系の変動は0.8V以下の範囲内に収まっていた

XPG Core Reactorの良さもあらためてわかったが、
XPG PYLONのコスパは魅力的 ミドルクラスの有力な選択肢に

 今回の記事ではXPG PYLONをXPG Core Reactorと対比させる形で見てきた。筆者の視点から比較すると、やはりハイエンドのXPG Core Reactorの良さが目立つ。無駄のないフルモジュラーケーブル、安心感の高い設計、10年保証、高度な静音性も特筆できるものだ。長く安心して使いたい方、ハイエンド以上のシステムで高負荷運用をする方にはやはりこちらがおすすめだ。

 XPG PYLONは、XPG Core Reactorの約半分の価格で買えるコストパフォーマンスの高さが魅力だ。+12V系シングルレールの使いやすい仕様で、保護回路の省略はなく、テストでは電流も安定していた。ミドルクラスのシステム、3~4年くらいで買い替える想定で、コストパフォーマンスを重視するならば有力な選択肢になる。

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(提供:エイデータテクノロジージャパン)

 

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