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ハイブリッド車の枠を超えた新型「アクア」は基本に立ち返った“イイクルマ”

2021年10月17日 12時00分更新

細かい配慮と気配りがトヨタらしさ

 これまでリアシート周辺の変化についてお知らせしてきましたが、運転席回りも進化に富んでいると言えます。

 メーター類は先代のセンターメーターレイアウトからドライバーの正面に配置が帰られており、そのメーターパネルはフル液晶となっています。そのメーターの中央はマルチファンクションとなっており、バッテリーやエンジンの稼働状況や燃費表示などに切り替えることができます。

 2018年の新型カローラから他社OEMを除くトヨタの新型車に搭載されてきたディスプレイオーディオ。新型アクアではZグレードが10.5インチ、その他のグレードでは7インチが搭載されます。試乗車はGグレードですがメーカーオプションの10.5インチサイズが装着されていました。

 トヨタのディスプレイオーディオはApple CarPlayとAndroid Autoに対応しているので、オプションのカーナビユニットを装着しなくてもGoogleマップのナビ機能が使えます。初期のディスプレイオーディオと比べると、Apple CarPlayの表示画面がかなり洗練されていることに気づきます。

 Apple CarPlayやAndroid Autoに接続する場合、スマートフォンの電池切れでマップの位置情報がロストすることを防ぐためにケーブル接続が必須となりますが、これまでのクルマはそのケーブルとスマートフォンの置き場所に苦慮することもしばしばでした。しかし、新型アクアはケーブルが隠せるセンターコンソールが装備されたので、スマートフォンの置き場所問題もクリアしています。

 また、新型アクアでは走行用バッテリーの充電量を活かして、それを100V電源として活用できるようにコンセントも付いています。通常設定では50hzの100V電源を15A、つまり1500Wまで使用できます。これは無茶を承知で言えば電子レンジが使えるという電力量で、すでに自治体によっては防災対策車両として新型アクアを導入しているところがあるほどです。

シフトのシステムが大きく変わった

 これまで新型アクアのきめ細やかな使い勝手の進化を見てきましたが、もう一つ大きな変化も見てみましょう。それはシフトシステムの変化です。

 先代のアクアやヤリスではシフトはゲート式と呼ばれるもので、センターコンソールから生えるシフトレバーを操作するものでした。しかし、新型アクアではこれをプリウスと同じ電子スイッチ式に変更し、インパネに設置しています。

 これによりセンターコンソールはフラットになり、先述のスマートフォンが置けるトレイができたのです。これは操作系が変わるという意味で大変化と言ってもいいでしょう。

【まとめ】数多くのハイブリッドの中でも
埋もれない個性を放つ新型アクア

 先代アクアはコンパクトカーにもハイブリッドを、という目的で作られたクルマでした。新型アクアは、いまや溢れんばかりのハイブリッドラインナップの中に埋没することなく、このサイズのクルマとしてビッグネームという誇りをどこまで極められるか? ということを主眼に作りこまれたクルマであると言えます。

 今回紹介した新型アクアのGグレードはトヨタモビリティ東京 井荻店よりお借りしました。これらの試乗車は事前に予約をすることでゆったりと試乗できます。このコンパクトカーのビッグネームと言える新型アクアにご興味がわいたらぜひ試乗してみることをオススメいたします。

 また、一緒に新型アクアを紹介してくれた佐々木萌香さんは8月25日に通算3枚目のイメージDVDを発売。現在、様々なイメージDVDのランキングで、すべての作品が常に上位に入っているという大人気グラビアアイドルなので、気になる方はそちらもチェックを!

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