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MicroATX PC自作に最適な1枚!

低コストながら普段使いや軽めのゲームなどもこなせるASRock「B550M Steel Legend」+Ryzen APUで自作デビューを!

2021年10月13日 18時00分更新

2D格闘ゲーム「MELTY BLOOD: TYPE LUMINA」を遊んでみた

 続いてはRadeon Graphicsのパフォーマンスチェックだ。まずは、9月30日に発売されたTYPE-MOONが手掛ける長編伝奇ビジュアルノベルの金字塔「月姫」の世界観に基づく2D対戦格闘ゲーム「MELTY BLOOD: TYPE LUMINA」をプレイしてみた。

令和の"メルブラ"を内蔵GPUでプレイ

 格闘ゲームだけあって、フレームレートは60fps張り付きが必須になるが、負荷は非常に軽く、4K解像度でCPUvsCPU対戦を10分ほど眺めたが、60fps維持は余裕だった。このことから、"メルブラ"新作を思う存分楽しめるのではないだろうか。

 そのほか、人気eスポーツタイトルの「レインボーシックス シージ」は、画質設定を最も低く設定することで、フルHD解像度で平均95fpsを記録。さらにライト級FPSゲームタイトル「VALORANT」では「低」画質なら144Hz駆動のゲーミング液晶と組み合わせてプレイできる平均230fpsを記録し、「高」画質でも平均100fps台と快適にゲームプレイが可能になっている。

画質を落とす必要はあるが、「レインボーシックス シージ」で60fpsを維持してプレイできる性能を持っている

「レインボーシックス シージ」は画質設定を「低」に設定

「VALORANT」のフレームレート

メモリー速度は最低でも3200MHzが必要!
Ryzenは速いメモリーほどパフォーマンスが向上する

 Ryzen環境の自作で忘れてならないのが、組み合わせるメモリーの速度でパフォーマンスに顕著に影響する。メモリーの規格はメインメモリーとして長らく採用されているDDR4規格なので、既存の環境から流用してコストを抑えるのも手だが、現在の主流となるDDR4-3200(3200MHz動作)をボーダーラインとして選びたいところ。なかでも内蔵GPUのビデオメモリーとして使われるRyzen APUでは、その性能に顕著な差が出るので要注意だ。

 ちなみにDDR4-3200よりも高クロックで動作するメモリーを組み合わせることでさらに内蔵GPUのパフォーマンスを引き上げることも可能。実際に、「ファイナルファンタジーXIV:暁月の暁月のフィナーレ ベンチマーク」をDDR4-3200とDDR4-3800駆動で比べると、スコアが633向上している。

DDR4-3200駆動時の結果

DDR4-3800駆動時の結果

Windows 11も問題なし!
PC入門機に最適なコストと十分満足できる性能を発揮

 記事執筆時には、Windows 11とRyzenを組み合わせた際に、性能が低下する不具合が発覚しており、マイクロソフトのアップデート待ちになっているが、B550M Steel Legend自体に問題はなく、Windows 11をスムーズにクリーンインストールできた。さすがにRyzen APUのGPUドライバーは標準で組み込まれないが、2.5G LANのRealtek「Dragon RTL8125BG」などはインストールできたので、導入は容易といえる。

スムーズに導入できたWindows 11。Ryzenで性能が低下する不都合は、マイクロソフトが10月中に修正するという

Ryzen APUを搭載した環境にクリーンインストール。基本のドライバーは標準で組み込まれるので、導入はラクだ

 日常使いから、軽い写真、動画編集、そして息抜きのカジュアルゲーミングまでこなせる性能を示したRyzen 5 5600Gと、MicroATX自作の最適解といえるB550M Steel Legendをベースに組んでみた。パーツ構成次第では、OSはもちろん、ディスプレーやキーボード、マウスといったPC環境一式を新規に揃えても15万円前後で自作ができる。自作デビューを考えている人にオススメだ。

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