週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

反応速度は良好。しかしニュータイプでもなければ単騎特攻は無謀!

『GUNDAM EVOLUTION』βテストレビュー!見せてもらおうか「ガンエボ」の性能とやらを

2021年08月13日 16時00分更新

最高画質&フルHDならミドルクラスのゲーミングPCで60fps以上で遊べる

 ちなみに、どれぐらいの性能のPCで快適に遊べるのか気になる人もいると思うが、公式はβテストの動作環境を以下のように発表している。

 CPUの推奨は7年前に発売された4コア/8スレッドのインテル第4世代「Core i7-4790」としている。最近のゲーミングPCは、6コア以上のCPUが基本となるため、ここ数年でゲーミングPCを買い替えた人ならCPUの性能は困らなそうだ。一方、ビデオカードは2年前に発売されたGPU「GeForce GTX 1660 Ti」としている。発売当時からRTX 20シリーズの下位モデルで、安価なミドルレンジGPUであったが、果たしてそういった比較的安価なビデオカードでどれぐらいのフレームレートを発揮できるのかが気になるところだ。

 フレームレートは、一緒にβテストをプレイしていたアスキー編集部のジサトラハッチが、自宅の自作PCにて計測した。検証環境は以下のとおり。

【検証環境】
CPU AMD「Ryzen 7 3800X」
(8コア/16スレッド、3.9~4.5Hz)
ビデオカード ASUS「ROG-STRIX-RX5700XT-O8G-GAMING」(Radeon RX 5700 XT、8GB)
マザーボード MSI「MPG B550I GAMING EDGE WIFI」(B550)
メモリー G.SKILL「F4-3200C16D-32GTRG」
(16GB×2、DDR4-3200)
ストレージ Seagate「FireCuda 520(ZP2000GM3A002)」
(2TB、PCI Express Gen4x4)
OS Windows 10 Home(64ビット)

 フレームレートの計測は、画質を“最高”に設定し、フルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)の各解像度でフルスクリーンで実施。チュートリアルをプレイし、CapFrameXにて60秒間計測した平均フレームレートと、全体の1%である99パーセンタイルのスコアーの2種類で比較する。

フレームレート計測結果

 ビデオカードは、一世代前とはいえWQHDでのゲームプレイを想定したミドルクラスのRadeon RX 5700 XTだが、“最高”画質だとWQHDでは平均44fps、最小で38.5fpsと常時30fps以上で動作しているが、FPSの動作としては厳しい。フルHDでも平均が71.2fpsと60fpsは超えるものの、最小が58.1fpsとたまに60fpsを切る結果に。

 設定を“中”にすると、フルHDでようやく平均119.8fpsと120fpsに近くなるが、最小が98.7fpsと常時120fps前後でプレイできなかった。βテストということもあるので、今後最適化が図られていけばRadeon RX 6700 XTやGeForce RTX 3070といった最新のミドルクラスのビデオカード搭載PCでフルHD&120fpsでのプレイができるかもしれないが、画質を“最高”で余裕を持ってプレイしたい、というような人はハイエンドのビデオカードを求める必要もありそうだ。

画質設定“中”、解像度フルHDに設定した際のCapFrameXの計測結果

 余談で、ジサトラハッチがValveが発表して話題となった「Steam Deck」のようなPCゲームをプレイ可能なWindows搭載携帯ゲーム機型の最新小型PC「GPD WIN 3」でもフレームレートを計測。GPD WIN 3は、インテル第11世代CPU「Core i7-1165G7」(4コア/8スレッド、最大4.7GHz)搭載モデル。

GPD WIN 3は、5.5インチディスプレーと一般的なサイズではないのもあってか、フルスクリーン表示では不具合が生じたので、ウィンドウズモードにして、チュートリアルをプレイしてフレームレートを計測

画質設定“最高”、解像度1280×720ドットでプレイした際のCapFrameXの計測結果

 GPD WIN 3が5.5インチ(1280×720ドット)と小型で低解像度のうえ、優れた描画性能を持つ内蔵GPU「Iris Xe グラフィックス」を備えているため、画質が“最高”でも平均40.8fps、最小20.5fpsという結果に。さすがに快適とは言えないが、こういった小型PCでのプレイは、海外の配信者もオーバーウォッチで30fps以上でプレイできるだけでもOKとする傾向にあるので、正式サービスまでに動作がより軽くなれば、画質設定次第ではカジュアルに遊ぶくらいならアリかもしれない。

まとめ:機敏に動けるガンダムFPS。2022年の正式サービスに期待!

 普段こういったFPSタイトルに馴染みがない自分だが、本作はFPSの入りとしてもいいタイトルだと感じた。ガンダムという題材なので機体ごとに求められる役割がすっと頭に入ってくるのは、新ジャンルを経験するユーザーにとっても魅力的なポイントだろう。

 個人的には「ペイルライダー」「ガンタンク」「サザビー」などが攻撃を当てやすく、「貢献できている感」を感じられて楽しかった。逆にマッチングしたなかで「この人強いな」と感じたのは、「ガンダム・バルバトス」「ザクⅡ」といった近距離型や、「ジム・スナイパーⅡ」の遠距離狙撃を使いこなしていた人たちだ。

 また、1人で戦うゲームではなく、チームバトルである点も本作の大きなポイントだと感じた。バラバラに行動するより、足並みをそろえて行動する方が戦略的にプラスに働く場合が多く、火力を集中させないと、あっという間に前線を突破されてしまうこともしばしば。ブライト艦長の名言「弾幕薄いよ、なにやってんの!」を思い出した。

単騎で飛び出しても瞬殺される始末。火力は集中させ、マトは分散させる。これを理解せずバラバラに動いても、決して勝つことはできない

用意されたプリセットチャットを使えば、「集合」や「後退」といった作戦上のコミュニケーションも円滑に進む

 気になったところとしては、ほかのガンダムゲームにある着地後の硬直といった「機体の重み」を感じられないところは、好みが分かれそうだと感じた。左右へのステップを機敏に行なえるのはFPSとして腕の良し悪しが明確に現れるポイントなので、決して悪いことではないと思うが、念のため記しておく。

 とは言え、あの「ガンダム」を題材にしているだけあって楽しさはかなりのもの。わずか2日間(18時から24時の各6時間)という短い時間ではあったが、さまざまな機体で挑み、少しずつ動きを学んでいく時間は得難いものだった。友人とボイスチャットを繋いでワイワイできれば、より楽しめることは間違いない。

 まだ正式サービス開始は2022年と先の話だが、もし次のβテストが募集されたらぜひとも応募してみてほしい。「ガンダム」の世界に浸れるアツイ体験が、本作には詰まっている。

 

【ゲーム情報】

タイトル:GUNDAM EVOLUTION(ガンダムエボリューション)
ジャンル:ガンダムチームシューター
開発・運営・配信:バンダイナムコオンライン
プラットフォーム:未定
※クローズドベータテストはMicrosoft Windows(10/64bit OS推奨)
サービスエリア:未定 
※クローズドベータテストは日本国内対象
正式サービス開始日:2022年予定
価格:基本プレイ無料(アイテム課金制)

   
この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう