山根博士のグロスマレビュー
「OnePlus Nord CE 5G」は高い水準でまとまった性能と驚くべき価格が魅力
ミドルハイのスペックで価格は日本円で約3万円台!
OnePlusの新コスパスマホ「OnePlus Nord CE 5G」
ハイエンドスマートフォンに特化したメーカーのOnePlusから、価格を抑えたコスパ重視のミドルハイレンジモデル「OnePlus Nord CE 5G」が発売された。ハイエンドモデルにならったシンプルなデザインのボディーにOnePlusが独自にカスタマイズした「OxygenOS」を搭載(グローバルモデル)。OnePlus Nord CE 5Gは価格を抑えつつも5Gに対応、カメラも6400万画素を搭載するなどバランスに優れたスマートフォンだ。
ディスプレーは6.43型(2400x1080ドット)で、リフレッシュレートは90Hzに対応。ディスプレー形状はフラットなこともあり、ベゼル幅は最近流行りの角を落としたエッジ型ディスプレーよりやや目立つものの気になるほどではない。フロントカメラは1600万画素と高画質で背景をぼかすポートレート撮影にも対応。パンチホール型でディスプレー左上に埋め込まれている。
背面はメタリックな表面仕上げながらも光沢感は若干抑えた落ち着いた印象。中央にOnePlusのロゴを配置し、左上のカメラは3つのレンズが縦に並ぶシンプルなデザイン。「64MP AI TRIPPLE CAM」と文字が添えられている。指先で触れると指紋の跡は若干残る程度。なおパッケージにはケースも付属している。
側面は左右にボタンを振り分けている。右側には電源ボタンのみを配置。左側にはボリュームボタン、その上にはSIMカードトレイを備える。片側のみにボタンを配置すると誤操作の恐れがあることからこのような配置にしているのだろう。
なお、SIMカードトレイはnanoSIMカードを2枚装着できるが、microSDカードは利用できない。データ類は本体ストレージ内のみに保存できる。本体上部は端子類はなく、下部には3.5mmヘッドフォン端子とUSB Type-C端子を備えている。
質感の高いデザインと90Hzに対応したディスプレー
本体サイズは約73.5×159.2×7.9mm、重さは170g。ディスプレー側はフラットだが背面側は角を丸めているので持ちやすい。指紋認証センサーはディスプレー埋め込み型だが、センサーの位置がかなり低い位置にあるのが若干気になった。とはいえセンサーの反応は悪くなく、ロック解除でストレスを感じることはなかった。
付属のケースは透明だがデザインが施されたもの。また最近のスマートフォンは充電器を付属させないケースが増えているが、OnePlusの製品には同社のコーポレートカラーでもある赤い色の充電ケーブル(USB Type-C)と、30Wの高速充電器が付属する。
OxygenOSはAndroidをより快適に使うようカスタマイズされたもので、OnePlus Nord CE 5Gは最新のOxygenOS 11を搭載。なおベースはAndroid 11である。プリンストールアプリも必要最小限だ。
ディスプレーのリフレッシュレートは90Hzと60Hzの自動切換え。ハイエンドモデルでも利用できる、ROMの一部をRAMとして利用できる「RAMブースト」機能もOnePlus Nord CE 5Gは利用できる。なおチップセットはクアルコムのSnapdragon 750Gを搭載。メモリー構成は6GB、8GBに加え、12GBモデルもあるためミドルレンジモデルながらも余裕のある設計になっている。
今回試したモデルはメモリー8GB、ストレージ128GB。AnTuTu(Ver.9)のスコアは390196、Geekbench5はシングルコア639、マルチコア1849とどちらも良好な結果を示した。
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