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山根博士のグロスマレビュー

5000万+4800万画素のハッセルブラッドカメラが魅力の「OnePlus 9 Pro」

2021年05月27日 12時00分更新

 シャープの「AQUOS R6」がLeicaのカメラを搭載するなど、スマートフォンメーカーとカメラメーカーの協業の新しい動きが始まっている。海外ではハイエンドスマートフォンに特化するOnePlusがスウェーデンのハッセルブラッド(Hasselblad)と協業、そのカメラを搭載した「OnePlus 9」「OnePlus 9 Pro」を3月に発表した今回は最上位モデルであるOnePlus 9 Proをレビューする。

エッジデザインのボディー
ハイエンドで200gを切る軽さ

OnePlus 9 Pro

 OnePlusの上位機種は常にクアルコムの最新チップセットを搭載してる。OnePlus 9 ProもSnapdragon 888を搭載。メモリーは8GBまたは12GB、ストレージは128GBまたは256GBで外部メモリーには対応しない。ディスプレーは6.7型(3216x1440ドット)。側面の角を落としたエッジ形状だ。リフレッシュレートは120Hzまで対応し、表示コンテンツにより自動調整も可能だ。

6.7型ディスプレーを搭載する

 本体カラーはMorning Mist、Forest Green、Stellar Blackの3色。今回試したのはMorning Mistで、シルバー1色と思いきや本体下部側から深みのある灰色がグラデーションをかけて配置されている。カメラのような無機質な雰囲気を出しており、カメラを強化したモデルらしさを強調している。中央にあるのはOnePlusのロゴだ。なお指紋の跡は残りにくく、ケースなしで使っても気にならない。そしてカメラは左上に4つが配置されている。

無機質さと上品さを合わせた背面カラー

 本体サイズは73.6×163.2x8.7mm、重さは197g。200gを超えるスマートフォンが多い中で、OnePlus 9 Proは軽く、さらに薄さも感じられる。ケースをつけても多少サイズが増える感じで持ちやすさは変わらない。実際に数分の動画を撮ってみると、片手持ちしても手が疲れないのは好感が持てる。

サイズの割に197gと軽量であり持ちやすい

 右側面には「Alert Slider」を備える。iPhoneの側面スイッチと類似のもので、3段階でマナーモードを切り替えることができる。その下にあるのは電源ボタン。なおボリュームボタンは左側面に配置される。

右側面にある「Alert Slider」。簡単にマナーモードへと切り替えできる

 本体下部には大きいスピーカーの穴とUSB Type-C端子を備える。SIMカードトレイは上下にnanoSIMカードを装着する形状で、この構造のためmicroSDカードの利用はできなくなっている。

本体下部はオーソドックスなデザイン

使いやすさに定評
海外でも人気なOxygenOS

 OSはAndroid 11をベースに独自にカスタマイズしたOxygenOS 11を搭載。アイコンのルックスを派手にいじったものではなく、Android OSの使い勝手をより高めたOS(UI)として海外でも人気だ。内蔵4500mAhバッテリーを使い他の端末をワイヤレス充電できる「リバース充電」や、指定時間の間、電話やカメラ以外の機能をOFFにできる「Zen Mode」などにもワンタッチでアクセスできる。

UIをカスタマイズしたOxygenOS 11

 設定画面もアイコンデザインはシンプル。ディスプレーは120Hz設定にすると、コンテンツに応じて1Hzから120Hzまでを自動切換えしてくれる。解像度はQHD+(3120x1440ドット)またはFHD+(2340x1080ドット)に切り替え可能。そのほか、ゲーム使用時にタッチ感度を高める「Hyper Touch」機能を搭載するなど、ディスプレー性能も高められている。

シンプルな設定画面デザインとディスプレー設定の一部

 ほかにはロック画面から支払いアプリなどをそのまま起動できる「クイック起動」、SNSアプリのコピーを作り、2つのアカウントを使い分けできる「パラレルアプリ」、vSIMを使いSIMカードなしでも日本を含む世界各国でデータローミングできる「OnePlus Roaming」なども搭載。中国メーカースマートフォンの中国向けモデルによく搭載されている機能がグローバルモデルにも提供されている。

(左)クイック起動。(中)パラレルアプリ。(右)OnePlus Roaming

 さて本体を使ってみての感想は、ハイエンドモデルに強いOnePlusの最上位機種ということもありストレスは一切ない。Snapdragon 888は高負荷のアプリ(ビデオストリーミング配信など)では本体はある程度加熱するが、これはほかのモデル同様だ。ディスプレーはFluid AMOLED 2.0を搭載し、発色もより美しくなっているという。本体を横向きに持つとパンチホールカメラが左下となるため、ディスプレー表示をさえぎる「穴」の存在も目立たない。120Hzでの画面スクロールは快適。ゲームをプレイすればその差はより歴然としているだろう。1Hzで実際に表示されたかどうかを確認はできなかったが、ディスプレーを高解像度表示にしていてもリフレッシュレートの自動切り替えで電池の持ちを維持している。

ディスプレー表示は快適だ。リフレッシュレート自動切換えで省電力が測られている

 AnTuTuのスコアは784195。Geekbench 5ではシングルコア1129、マルチコア3440であった。これだけハイパフォーマンスであればストレスを感じることは一切ないだろう。

AnTuTuスコアは784195、Geekbench 5はシングルコア1129、マルチコア3440

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