山根博士のグロスマレビュー
6400万画素カメラを3つ搭載、驚異のカメラを誇る「ZTE AXON 30 Ultra」
超広角から60倍ズームまで幅広く使えるカメラ
カメラのUIは標準でMULTICAMERA / ビデオ / 写真 / スーパーナイト / PORTRAIT / その他と並ぶ。標準の写真モードでの撮影は1200万画素相当となる。画面右上の「三」をタップしても解像度などの変更のみが可能で、6400万画素への切り替えはここからはできない。6400万画素カメラを使うには「その他」から64MPを選ぶ必要がある。
64MPを選ぶと、倍率切り替えのUIが変わる。標準の写真モードでは0.5倍から60倍を自由に変更可能で「0.5倍」「1倍」「2倍」「5倍」「60倍」をワンタッチで選択できる。一方6400万画素に切り替えると画面右横の倍率切り替えは絵のアイコンとなり、「0.5倍」「1倍」「2倍」のみとなる(これ以外の倍率やペリスコープカメラを使った望遠は選べない)。3つの6400万画素カメラそれぞれをそのまま使う、というモードになるわけだ。
ビデオは写真の6400万画素モードと同じ考えで、倍率変更は絵のアイコンから「0.5倍」「1倍」「2倍」「5倍」のみを選択可能。4つのカメラをそのまま使ってビデオ撮影する。またサブメニューが呼び出せVLOGやスローモーション撮影ができる。8Kや4Kへの切り替えは設定項目からワンタッチだ。
このほかには「0.5倍」「1倍」「5倍」3つのカメラのプレビューを切り替えながら撮影できるMULTICAMERAを搭載。ポートレートはF1.0からF8.0までを自由に変更可能。なおAXON 30 Ultraはマクロカメラを備えていないことからか、マクロ撮影に対応するもののその他から呼び出す必要がある。最少撮影距離は10cm程度で、あまり近寄った撮影には向いていない。
それでは以下、AXON 30 Ultraで撮影をしてみた。いずれもオリジナルは非圧縮だ。
カメラは標準(26mm)が6400万画素(Sony IMX686、F1.6、OIS搭載)、ウルトラワイド(14mm)が6400万画素(Samsung ISOCELL GW3、F2.2、画角/120度)、ポートレート(31mm)が6400万画素(Samsung ISOCELL GW3、F1.9)、さらにペリスコープ方式の望遠(光学5倍・デジタル60倍)が800万画素(F3.4、OIS搭載)の4つの構成。4つすべてを足すと2億画素になるというのも驚異的だ。
【まとめ】ハイエンドながら約8万円というコスパ
日本導入で存在感を高めることを期待
サムスンや中国大手メーカーが次々とハイエンドスマートフォンを出す中で、ZTEのスマートフォンは目立った存在ではなかった。しかしAXON 30 Ultraは高スペックな本体に他社製品を大きく超える高性能なカメラも搭載している。グローバルでの価格は749ドル(約8万2000円、ZTE直販価格)と、スペックを考えると割安感もある。日本でも数多くのスマートフォンを展開しているZTEだけに、このAXON 30 Ultraもぜひ日本で発売してほしいものだ。
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