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ヒートシンク付き、ヒートシンク無しの2モデルから選べる

PCIe 4.0×4対応でリード7400MB/sの最新超高速SSD「XPG GAMMIX S70」シリーズをベンチマーク!

2021年05月29日 10時00分更新

GAMMIX S70のヒートシンクの放熱性能もテスト

 ここではATTO Disk Benchmark 4.01の実行中の温度をHWiNFO 6.26で計測した。ATTO Disk Benchmarkは、ブロックサイズ別にリード/ライトをテストする内容。SSDへの負荷が高く、放熱が十分でない場合に後半のテストの性能が落ちる場面がしばしば見られる。今回はテスト開始から終了後のアイドル状態も含めて約5分間の温度を計測した。今回の検証機材にはPCケースにXPGのINVADERを用いた自作PCを使っており、サイドカバーも閉じた環境で実施したので、リアルな温度がわかるだろう。

 性能面については、シーケンシャルリードが6.97GB/s、シーケンシャルライトが6.31GB/sと、公称値に近い性能がでている。CrystalDiskMarkよりも少し低い数値が出るのはどのメーカーのSSDでも共通の傾向だ。

ATTO Disk Benchmark 4.01のスコア(GAMMIX S70)

ATTO Disk Benchmark 4.01のスコア(GAMMIX S70)

ATTO Disk Benchmark 4.01のスコア(GAMMIX S70 BLADE)

 4KBという小さなサイズですでにリードライトとも約330MB/s以上と良いスコアが出ている。64KB~512KBのリード性能はライトに比べると低めに見えるが、スコア自体は3GB/s超ときわめて優秀。一般のSSDに比べれば格段に高速。処理の内容に左右されず、高速に使用できるSSDだとわかる。

 温度については、下のグラフのとおり。GAMMIX S70は、ヒートシンクなしの状態に比べて最大温度で6度、平均で5度低かった。GAMMIX S70 BLADEのヒートシンクなしの状態や簡易ヒートシンクでも意外に健闘しているが、これはM.2スロットがCPUクーラーのエアフローがちょうど当たる位置にあることも関係していそうだ。しっかりとエアフローがある状態であれば、GAMMIX S70 BLADE付属の簡易ヒートシンクでも実利用には支障はなさそうではある。

ATTO Disk Benchmark 4.01実行中の温度推移。GAMMIX S70は、ヒートシンクなしの状態に比べて最大温度で6度、平均で5度低かった

ハイエンドPCIe 4.0x4 SSDの新たな選択肢

 実売価格は、GAMMIX S70/GAMMIX S70 BLADEともに1TBモデルで2万5000円前後、2TBモデルで約5万円といったところ。さすがにハイエンドの範疇に入る価格だが、それに見合う性能を発揮している。

 小さいファイル中心のアプリケーションの日常操作も、大容量データの転送もどちらも高速。発熱に関しても特別高くなく、比較的扱いやすい部類に入る。単体で利用するならGAMMIX S70、マザーボードのヒートシンクを利用したり、ノートPCで利用するならGAMMIX S70 BLADEと選択肢が用意されているのも魅力だ。


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