ここ数年、PC DIY市場のトレンドとなっているのが「LEDイルミネーション」。単色のLEDからフルカラー表示が可能なRGB LED、さらに複雑な色指定ができるアドレッサブルRGB(ARGB)と進化し、より美しく効果的に光らせることができるようになるなど、“光るPCパーツ”が年々増えている。今や「ゲーミング」と言えば、「光るパーツ」のようなイメージもある。
もっとも光るパーツが普及したのはここ数年、アドレッサブルRGBとなるとここ2年ほどの話だ。まだまだメーカー製PC、ホワイトボックスメーカーの「光らないPC」を使っている方も多いだろう。 そんなPCでもXPGのライトアップアクセサリーをいくつか追加するだけでも、手軽にちょっと派手目なゲーミング仕様にライトアップできる。今回の記事ではそれを実践してみよう。
「光るパーツ」の基礎知識を知っておこう
実際にライトアップしていく前に少し光るパーツの基礎知識をおさらいしていこう。
現在主流はアドレッサブルRGB
光るパーツのLEDには、アドレッサブルRGB(ARGB)とRGBの2種類がある。後者はデバイス全体、あるいはまとまったエリア全体を制御することしかできないため、色は自由に変更できるが、エリア内は同じ色でしか光らない。
一方、アドレッサブルRGBでは、文字どおりに位置指定をしての発光ができるので、より複雑な発光が可能。カラーがグラデーションしながら徐々に変化していくような美しい表現もできる。現在はアドレッサブルRGBが主流で、XPGのラインナップでもアドレッサブルRGBを積極的に採用している。
マザーボード制御か独自コントローラか
アドレッサブルRGB LEDのアクセサリーはどこに接続するのか。最近のミドルレンジ以上のマザーボードならほとんどはアドレッサブルRGBを接続するための3ピン端子を備えているので、そこに接続すればいい。
XPGのアドレッサブルRGBアクセサリーは、ASRock、ASUS、GIGABYTE、MSIといったメジャーメーカーの制御ユーティリティーに対応しており、マザーボード標準のLEDと同じように制御できる。
少し古めのマザーボードやメーカーPC、ホワイトボックスPCの場合はマザーボード上に端子はないことがほとんどだ。その場合は外部のコントローラーが必要になる。
今回紹介するXPGの製品では、マザーボード接続用ケーブルのほかに、アドレッサブルRGBを制御するためのコントローラーを同梱しているので、どちらの場合も対応できる。
アドレッサブルRGBの接続端子は3ピン
自作用マザーボードで注意したいのは、アドレッサブルRGB LEDの端子(3ピン)とRGB LEDの端子(4ピン)は互換性がないことだ。マザーボードには両方の端子があることが多いので注意したい。端子から電源供給もされるため、強引に接続しようとすると故障につながる。注意したい。
今回利用するライトアップアクセサリーはこちら!
XPG PRIME ARGB LED STRIP
実売価格:約4800円
アドレッサブルRGB LEDを30個並べたケーブルストリップの2本セット。PCケースなどパーツに取り付けるだけで、美しくライトアップできる。
マグネットが内蔵されているため簡単に貼り付けられるが、裏面に両面テープも装着されている。
単体で制御するためのアドレッサブルRGBコントローラーが付属するほか、マザーボード接続用のケーブルも付属する。メジャーメーカーのマザーボードの制御機能に対応しており、マザーボードから制御の制御が可能だ。
XPG PRIME ARGB EXTENSION CABLE -MB
実売価格:約6800円
いわゆる「光る電源ケーブル」。ATXメインケーブルを延長する形で取り付けるので、電源のメーカー問わず利用できる。アドレッサブルRGBが高密度オプティカルファイバースリーブを透過して上品に光る。アドレッサブルRGB制御用のコントローラーとマザーボード用ケーブルが付属している。
XPG PRIME ARGB EXTENSION CABLE -VGA
実売価格:約5600円
グラフィックスボード用の「光る電源ケーブル」。PCIe 8ピン/6ピン電源を延長する形で取り付ける。マザーボード用と同じく乳白色の高密度オプティカルファイバースリーブにアドレッサブルRGB LEDを実装しており、淡く上品に光る。アドレッサブルRGB対応マザーボードまたは付属のコントローラーでカラーとパターンを変更できる。
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