「PCゲームで勝ちたい」ユーザーからいま熱い注目を浴びているのが、「ハイリフレッシュレート対応の液晶ディスプレー」だ。通常の液晶ディスプレーよりも画面の書き換え頻度が高いため、ブレのない美しい映像が楽しめるほか、周囲の状況を素早く正確に把握しやすいからだ。
そうした液晶ディスプレーを求めるユーザーにお勧めしたいのが、GIGABYTEの「M32Q Gaming Monitor」(以下、M32Q)だ。31.5型の大画面パネルを採用し、165Hzというハイリフレッシュレートに対応するモデルで、PCゲームを快適にプレイできる。
また複数のPCを接続して、キーボードやマウスを簡単に切り換えられるKVMスイッチ機能も利用できる。PCゲーム用の高性能PCと一般的な作業用の小型PCを別に用意し、用途に応じて使い分けているようなユーザーにとっては、非常に魅力的な機能と言えるだろう。今回は、このM32Q Gaming Monitorの機能性と使い勝手を検証する。
M32Qスペック表 | ||||||
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液晶パネル | 31.5型 スーパースピードIPS | |||||
ディスプレー寸法 | 698.112×392.688mm | |||||
ディスプレー表面 | ノングレア | |||||
彩度 | 94% DCI-P3 / 120 % sRGB | |||||
解像度 | 2560×1440ドット (QHD) | |||||
画素ピッチ | 0.273(H)×0.273(V)mm | |||||
ブライトネス(最大) | 350cd/m2(TYP) | |||||
コントラスト比(最大) | 1000:1 | |||||
視野角 | 178°(H)/178°(V) | |||||
表示色 | 8 bits | |||||
応答速度 | 0.8ms(MPRT)/1 ms(GTG) | |||||
リフレッシュレート(最大) | 165Hz/OC 170Hz | |||||
入力ポート | HDMI 2.0×2、DisplayPort 1.2×1 | |||||
スピーカー | 3W×2 | |||||
USBポート | USB 3.0×3、USB C×1 | |||||
消費電力 | 120W(最大) | |||||
USBポート | USB 3.0×3、USB C×1 | |||||
傾斜角 | -5°~ +20° | |||||
スウィーベル | -30°~ +30° | |||||
寸法(スタンド付き) | 715.3×585.3×244.3mm | |||||
重量 | 10.2kg | |||||
保証期間 | 3年間 | |||||
実売価格 | 7万4800円 |
使いやすい位置に調整しやすいスタンドを装備
GIGABYTEでは、PCゲーマー向けに液晶ディスプレーを多数ラインアップしている。M32Qは、その中でも上位モデルに近い価格帯の製品だ。スタンドや背面部分には、ゲーミングデバイスらしい鋭角的なデザインを採用する。
映像入力端子は、背面にHDMIを2つ、DisplayPortを1つという構成。後述するKVM機能を利用するためのUSBポートもいくつか搭載しており、Type-Cが1つ、USB 3.0対応のType-Bが1つ、Type-Aが3つという構成だ。Type-CはDisplayPort Alternateに対応しており、ディスプレー入力端子としても利用できる。このときの挙動は、KVMスイッチ機能とまとめて後述する。
液晶パネルは狭額縁タイプだが、パネルサイズが31.5型とかなり大きいため、71.5cmという横幅に対応できる置き場所を用意する必要がある。またそれなりに重い液晶パネル部分を支えるため、スタンドもかなりガッチリしたタイプなので、ある程度広い机が必要だ。
このがっしりとしたスタンドには、高さ調整機能とチルト、スイーベル機能が組み込まれている。液晶パネルの高さは13cmの範囲で上下に移動でき、チルトは25度、スイーベルは60度の範囲で調整が可能であり、自分の好みの位置に調整するのも容易だ。いずれの調整もすっと手で軽く力を入れるだけで行なえる。
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