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【連載/自販機探訪】西新宿で最高ラインナップの自動販売機を探そうvol.2

2021年05月21日 12時00分更新

 毎週金曜日にお届けする「西新宿にきゅんとし隊!」では、西新宿にオフィスを構える小田急エージェンシーで働く広告人7人が、それぞれのテーマで西新宿での過ごし方をお伝えします。

 前回の記事はこちらです。

 ■【連載/自販機探訪】西新宿で最高ラインナップの自動販売機を探そうvol.1

 ※過去の連載記事はこちら:西新宿にきゅんとし隊!

 
 いやー、もうゴールデンウィークが来てしまったんですね。。(取材日5月1日)

 待ってくれ、早すぎる。。学生の時は「社会人になったら時間の流れがめっちゃくちゃ早いよ」と偉そうに言ってくる諸先輩方の意見にはあまり耳を傾けないようにしていましたが、いざ自分が社会人になるともう3年目。。先輩方あの頃は聞き流してごめんなさい。ところで社会人の皆さんが大好きなゴールデンウィークですが、名付け親は映画業界だって知っていましたか?(諸説あり)今からちょうど70年前の1951年、現在のゴールデンウィークにあたる期間に上映されたある映画が正月や、お盆の興行よりはるかにヒットしたことを機に、より多くの人に映画を見てもらう期間にしようということで当時、大手映画会社の専務を務めていた方が命名した和製英語らしいです。

 ゴールデンウィークという呼称の由来はラジオで最も聴取率の高い時間帯を「ゴールデンタイム」ということに習ったもので、当初は黄金週間と呼ばれていましたが、よりインパクトのある名前にしようということで今の「ゴールデンウィーク」の名前になったそうです。そうやって業界人が今の世間の当たり前を作り出すって凄いことですよね。ちなみにジューンブライドもその一つと言われており、「6月(梅雨時期)にも結婚式を挙げることを慣習化させたい」というブライダル業界が仕向けた慣習なのです。広告代理店で働く身としていつかそういった世間の当たり前と言われるような仕掛け作りに携わってみたいな思う所存です。

 さーて少し前段が長くなってしまいましたが、今回も自動販売機を探していきましょう!この日は甲州街道沿い、代々木方面あたりのエリアを探訪することにしました。

 この日のお昼過ぎはなんと気温22度、前日の天気予報で曇りのち雨マークだけを見て厚手のネルシャツを選んだことを後悔しながら、駅から出て真っ先にシャツを脱ぎました。しかもシャツを脱ぐ際に胸ポケットに入っていたワイヤレスイヤホンのケースが飛んでいき、恥ずかしい思いをするだけにとどまらず、ケースの角が欠けてしまう始末。「これが厄年の力か、、」と本厄にも関わらず厄祓いをしなかった自分を若干恨みました。そういえばここ最近、楽しみにしていた冷凍庫のもつ鍋が半年前に賞味期限切れになっていたり、入れるはずのない網戸と窓の隙間に薄気味悪い蛾が侵入していたりとあまりついていないなと感じていました。御年25歳、本厄の力を地味に感じつつも気持ちを切り替えて今日も自動販売機を探します。

 まず出合ったのはこちらの3台の自動販売機です。

 その中でも気になったのは1番奥の彼です。「Toropicana」の常夏パイン味、常夏というにはまだ早い気もしますが、夏の訪れを感じるこの日の暑さには果汁100%のフレッシュ感は堪らなくそそります。後ろ髪を引かれつつ、ここで決めるにはまだ早すぎると常夏に別れを告げ、次の自動販売機を探します。

 なんとなく曲がった細い路地にて黄緑で細身の彼に出合いました。

 可愛い色をした豆乳パックような彼を見てみると、、

 また君か。どセンターで輝きを放つ「常夏」の文字、Toropicana常夏パインです。心なしかパインのフレッシュ感が先程よりも増したようにも感じます。

 この数少ない陳列数の彼にも常夏が抜擢されるほど夏がそこまで迫っているのかとさらに時の流れの早さを感じつつも、次なる自動販売機を探します。表通りに目ぼしい自動販売機が無かったのでビル群の裏通りに入ります。「人通りの少ない場所にはステキな自動販売機がある」。これは私の持論です。そんな持論に期待を膨らませながら歩いているとポツンと佇む自動販売機に出合います。

 あー、、、皆さんもう何が言いたいかわかりましたよね。また彼がいます。常夏です。パッケージも覚えたでしょうし、もうアップはしません。なんなのでしょうこの日の常夏率は、、この日は結局、後にもう1本出会い、計4本の常夏と出会いました。天邪鬼である私は「こんなに出合うのだから、もう買う運命なんだ!」とは1ミリも思わず、「ここまでの頻度で会うなら逆に会いたくない」と次の自動販売機を探すことにしました。

 しかし、その後はなかなか良い出会いに恵まれず、時間だけが刻一刻と過ぎていきます。ジリジリと照らす太陽光のせいか段々と足取りも重くなります。そんな暗雲が立ち込めそうになったその時、車道を挟んだ向かい側に光り輝く自動販売機を見つけました。

 彼の腰元にはハッキリと「100」の文字が輝きます。会いに行かない手は無いと思わず車道を突っ切りたくなった気持ちを抑えて、横断歩道を渡り彼のもとへ行きます。

 私の目に狂いはありませんでした。彼の腰元には近くで見てもしっかりと「100」の文字が刻まれております。そんな彼のラインナップを見ていきましょう。

 秀でた私好みのドリンクこそないものの炭酸系、コーヒー系(無糖~カフェオレ)、お茶、水、温、冷、と満遍なく人々の好みを網羅した優等生タイプです。クラスメイトで例えるなら、筆箱の中に必ず、ハサミと糊と修正テープを常備している万能型でいざという時にヒーロー級の扱いを受けるあの頃のA君といったところでしょうか。クラスに1人はいましたよね。そんな彼の驚くべきポイントはそこではなく、陳列商品の価格帯です。驚くことなかれ、なんとこの500㎖のサイズを含めた全てが100円均一なのです。普通、どデカく「100!!!」と記載されていたとしても、350㎖缶の一部商品が100円でその他は130~160円の商品が平気な顔して陳列されていることが珍しくありません。しかし、この子は全てが100円です。なんて素晴らしいんだ、オーナーの企業努力に感謝の気持ちでいっぱいです。

 今回の最高のラインナップ賞は超万能型&最強コスパの彼に決定したいと思います。

 そんな彼からチョイスした飲み物がこちらです。

 「三ツ矢サイダー100%ORANGE mix」です。もちろんこちらも100円、普通の三ツ矢サイダーと迷いましたが、陳列サンプルに記載されていた「自動販売機限定販売」の文字に惹かれて購入を決意しました。燦燦と照らす太陽の下で果汁と炭酸の爽快感がたまりません。この日の暑さはこのジュースと出合うためにあったのではないかと思えるほどです。

 そんなこんなで本日の自動販売機巡りはここまでにしておきましょう。

 私の旅は続きます。

※この写真は2021年5月1日(土)に撮影されたものです。

文/スンシ

長崎県生まれ長崎県育ち。西新宿歴2年目。坂だらけの街で育ったことで幼少から足腰には自信がある。その長所を活かし、学生時代はサッカーに明け暮れる日々を過ごした。高校までで培った脚力は今ではもう、コロナ禍で退屈しのぎを理由に購入したロードバイクで、近所のスーパーに行くことくらいにしか使われていない。

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