パスワードなしの無料Wi-Fiには近寄らない
ギガ減りに付け込む「悪意ある無料Wi-Fi」を見分けるコツ
・4月から新しい生活が始まった人も多いだろう。スマホで情報を受け取ったり、調べ物をしたりする機会も増えたはず。
・ギガ減りに付け込む「悪意ある無料Wi-Fi」に要注意。
・カフェやホテルが提供するWi-Fiの名前(SSID)が複数見えた場合は成りすましの可能性大。
新年度がスタート! スマホ利用も増えがち?
進学・就職・引っ越しなど4月から新しい生活を始めた人も多いでしょう。慣れないうちはスマートフォンでの情報収集が命綱になる機会もたびたび訪れるかと思います。利用時間も延びるでしょうから、「ギガ減り」の心配が増えるかもしれません。そこであらためて注意したいのが「悪意ある無料Wi-Fi」の罠です。
コロナ禍以前、増え続ける海外旅行客からのニーズに応えようと、無料で利用できる公衆Wi-Fiを拡充させる動きが各地で活発化しました。その結果、繁華街や観光地のみならず各種交通機関、コンビニ、ファーストフード、果ては公園に至るまで無料Wi-Fiが整備されました。また、大規模な災害が発生した際に開放される無料Wi-Fiサービス「00000JAPAN」(ファイブゼロジャパン)に助けられた人も少なくないでしょう。
一見便利だけど……怪しい無料Wi-Fiには近づかない
昨今では喫茶店やカラオケ店といった場所でも独自に無料Wi-Fiを用意するようになり、外出先でのテレワークを余儀なくされる社会人にとっては大変ありがたい世の中になりました。ギガ減りを気にせずスマートフォンを使える環境が整ったと言えますが、必ずしも手放しで喜べるわけではありません。悪意ある人たちは無料Wi-Fiをエサに罠を仕掛けるからです。
たとえば、「緊急のテレワークで喫茶店に飛び込んだところ、パスワードが設定されていない無料Wi-Fiを見つけた」とします。面倒な入力が要らないので飛び付いてしまいがちですが、これは悪意ある人たちの罠かもしれません。つまり、喫茶店は無料Wi-Fiを用意しておらず、悪意ある人たちが自前で用意したWi-Fiの可能性も否定できないのです。
具体的には、「まったく同じ名前の無料Wi-Fiが見つかった」もしくは「店舗が用意している無料Wi-Fiと似た名前の無料Wi-Fiを見つけた」ときには接続を避けましょう。悪意ある人たちが独自にWi-Fiを用意している可能性が高いからです。たとえば「Hotel FREE 001」と「Hotel FREE 002」を見つけたが、店舗ではHotel FREE 001しか告知されていない場合、Hotel FREE 002は罠とみるべきです。
悪意ある人たちが仕掛けた無料Wi-Fiでインターネットを利用してしまうと、たとえばWebサービスを利用するためのパスワードや、通販サイトで何を買ったのかといった通信内容の一部が悪意ある人たちの手に渡ってしまう危険性があります。
ですから、あなたがどんなに急いでいても、公衆に設置されているWi-Fi上でパスワードやクレジットカード情報を入力すべきではありません。
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