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コスパがすごいが5G非対応の「Redmi Note 10 Pro」は買いなのか

2021年05月16日 12時00分更新

パフォーマンスは今年の4Gスマホでは最強かも

 プロセッサーはSnapdragon 732G(最大2.3GHz)で、メモリーは6GBで、ストレージは128GBという構成。Snapdragon 7シリーズは、ミドルクラスの中でも上位の「ミドルハイ」向けのチップです。今年に入って、ほとんどのスマホが5G対応になってきたので、Redmi Note 10 Proは「今年発売された最もスペックの高い4Gスマホ」と言ってもよさそうです。

「GeekBench 5」でベンチマークを測定した結果。日常的な用途では全く困らないそうなスコアを記録した

 実際の操作感も良好で、基本的な操作でストレスを感じることは皆無。カメラの撮影モードを切り替えたりとか、ゲームを一時停止してメールをチェックしたりといったマルチタスク作業もスムーズにできました。

 5020mAhの大容量バッテリーを搭載しているためか、電池持ちも良好。筆者は、標準的なユーザーよりもヘヴィーに使ったはずですが、電池が1日でなくなることはなく、むしろ2日使えそうな印象でした。

さらに電池を長持ちさせる「バッテリーセーバー」なども搭載

使い続けるほどに使いやすさを実感できるMIUIも魅力

 OSはAndroid 11がベースの「MIUI 12」。シャオミ独自のカスタマイズが施されたOSなので、初期設定時に表示される画面や、「設定」画面の項目などが一般的なAndroidとは異なります。初めて使う場合は戸惑うかもしれません。ですが、使い続けるうちに「今まで使っていたスマホよりもわかりやすい」と感じてくること請け合いです。

ホーム画面は標準的。画面下のナビゲーションボタンは非表示にして、ジェスチャー操作にすることも可能

「設定」画面は、一般的なAndroidスマホとはメニューの並び順や項目名などが異なる

 最近のスマホは総じて多機能ですが、それに気づかず宝の持ち腐れになりがちです。MIUIはシャオミの独自機能に気づく仕掛けがあったり、高度な設定がわかりやすく行えたり、非常にユーザーフレンドリーな印象。海外メーカーで、日本参入からまだ1年半なのに、日本のローカライズの完成度を着実に高めているように感じました。

説明を読む必要がある場合は、秒数がカウントダウン表示される。数秒たたないと次のステップに進めず、誤操作を防げる

初めての機能を使う場合、わかりやすい説明が表示される

設定画面は、テキストだけでなく画像が表示されることも多く、わかりやすい

 SIMは2枚挿せて、2つの電話番号で同時に待ち受けるDSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)にも対応。その使い分けの設定もわかりやかったです。筆者は、ドコモ回線とau回線のSIMで動作確認をしましたが、ソフトバンク回線にも対応しています。

 なお、楽天モバイルの対応端末リストには入っていません(4月30日現在)が、筆者が持っている楽天モバイルのSIMを挿したところ、通話もデータ通信もできることが確認できました。

2枚のSIMの使い分け設定も、迷わずできた

【まとめ】まだ5Gは不要というのであえば、買って損ナシ

 Redmi Note 10 Proは3万円台ながら、快適に楽しく使える端末。強いて弱点を挙げるとすれば、おサイフケータイには対応していないことと、5Gに対応していないことくらい。5Gエリアが広がりつつある状況なので、これから買う端末は5G対応モデルにしたいという人は少なくないでしょう。

 シャオミはすでにauとソフトバンクから5G対応モデルを出していることもあり、そろそろSIMフリーモデルのリリースも期待されます。5Gにこだわる人は、次のモデルを待ったほうがいいかもしれません。シャオミは海外で様々なモデルを続々と発表しているので、それらの日本上陸も期待したいところです。

 しかし、5Gにつながらなくもいいなら圧倒的にコスパが高いことは事実。格安SIMで使う2台目の端末としても理想的でしょう。

シャオミ「Redmi Note 10 Pro」の主なスペック
ディスプレー 6.67型有機EL(20:9)
画面解像度 1080×2400
サイズ 約76.5×164×8.1mm
重量 約193g
CPU Snapdragon 732G 2.3GHz(オクタコア)
内蔵メモリー 6GB
内蔵ストレージ 128GB
OS Android 11(MIUI 12)
対応バンド LTE:1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20
/26/28/66/38/40/41
W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19
4バンドGSM
無線LAN IEEE802.11ac(2.4/5GHz)
DSDV
カメラ アウト:1億800万画素
+800万画素(超広角)
+500万画素(マクロ、光学2倍)
+200万画素(深度)
/イン:1600万画素
バッテリー容量 5030mAh(33W急速充電対応)
生体認証 ○(指紋、顔)
SIM形状 nanoSIM×2
USB端子 Type-C
イヤホン端子
カラバリ オニキスグレー、グレイシャーブルー、グラディエントブロンズ
価格(税込) 3万4800円

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