第38回
2021年最新データのオフィシャルチームとレーストラックを収録
ロードレース世界選手権を走り抜け!モータースポーツレーシング『MotoGP 21』プレイレビュー
2021年05月18日 11時00分更新
2021年5月13日、DMM GAMESよりモータースポーツレーシングゲーム『MotoGP 21』が発売された。本作はオートバイ(二輪)による世界最高峰のロードレースを題材としたレースゲームで、2021年度の参加チームと歴代有名選手を収録したシリーズ最新作だ。
ただレースを走るのではなく、チームの管理をしながら世界選手権を勝ち抜いていく「キャリアモード」が本作のメインコンテンツ。プレイヤーはチームのエースライダーとして、チームの資金管理、マネージャーやエンジニアといったスタッフの雇用、マシンを強化する技術開発の采配などをすることになる。
さらに、本作では次世代ゲーム機であるPlayStation 5(PS5)/Xbox Series X|Sにもシリーズで初めて対応しており、最大4K&60FPSの高解像度ビジュアルの実現や、ロード時間の劇的な改善、オンラインプレイヤー人数を13人から22人に増員するなど、さまざまな面で進化している。
また、最新のルールである「ロングラップペナルティ」も本作で初導入。ペナルティを受けたライダーは、規定周内に定められた場所を大回りして走ることが求められるという。
対応プラットフォームは、PlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch/PC(DMM GAME PLAYER)で、価格は下記の通り。今回はPlayStation 4版の先行プレイをする機会が得られたので、プレイレビューをお届けする。
■DL版ストアリンク・価格
PlayStation 4/PlayStation 5:8778円
Xbox One/Xbox Series X|S:8750円
Nintendo Switch:6578円
DMM GAME PLAYER:5149円
※PC版はオンライン機能が非対応
■『MotoGP 21』日本語版アナウンスメントトレーラー Vol.1
●チームと契約してレースで高順位を目指そう
キャリアモードでは、まずオフィシャルチームまたは新規参入チームに参加することになる。チームごとにライダーへ求めている水準が異なるので、自分の技術と相談して決めよう。筆者はあまり上手くないので、可能な限りハードルの低いチームへ参加することに。
ホーム画面では、スケジュールやスタッフの管理、目標順位やライダーのカスタマイズが可能。「カレンダー」を選択すると、1週ずつ先に進めていくことができ、特定の週でレースに出走することになる。
●初めてのタイムアタックは散々な結果に……
いよいよ実際にマシンを走らせる瞬間が近づいてきた。「フリー走行」はいわゆるライダーがサーキットやマシンの状況を確かめるために走る「練習」のようなもの。1回あたり40分間あるが、40分×3回も走る必要はないので、満足いったら先へ進めよう。
もろもろの調整が済んだらいよいよサーキットへ出走だ。オートドライブ時間が過ぎると、手動での操縦に切り替わる。まずはコースアウトしないことを目標に、慎重に流していこう。
走る際には目安となるラインが表示されている。コース取りと速度の目安がわかるので、なるべくそれに沿って走れるよう練習を重ねていこう。
フリー走行のタイムアタックでは最下位に終わってしまったが、問題はない。このあと走る「1次予選・2次予選」の結果次第で、レース本番の出走順が決定する。
●クラッシュは日常茶飯事!? サーキットはガチの戦場だった
てっきり前から7番目のスタートだと思っていたのだが、なんか後ろのほうからスタートすることに。
その後もたびたびNPCとクラッシュしたり、コースアウトを繰り返したせいか、まさかの燃料切れでリタイアすることに。タイヤの損耗も激しいし、もっと繊細な操作が求められているのかもしれない。レースムズカシイデス。
●スタッフを配置してマシンを強化!
さて、ここからはスタッフの管理・雇用について紹介しよう。スタッフは、ほかのチームとの契約を探してくれる「パーソナル・マネージャー」、リサーチポイントを増やすサポートをしてくれる「チーフ・エンジニア」、技術開発の進捗スピードを早める「データ・アナリスト(テレメトリスト)」の3種類が存在する。
また、研究開発という部分では、ツリー状になった開発項目が存在し、スタッフを配置することで新たな項目を開発することができる。上記で雇用したアナリストの能力によって、ここの開発速度が変わっていくようだ。
さらに、レースを勝ち抜いていってランクが上がると、新たに「ジュニアチーム」を作成することもできる。いわば自分が管理する下位のチームで、ライダーの成長を観察して楽しめるシステムだ。後進の育成までできるとは、なかなかに奥深い。
●総評まとめ
本作は実在するモータースポーツ「MotoGP」をゲームで楽しめるというタイトルであり、最新のチームや選手データを収録していることからも、モータースポーツファンには間違いなくオススメできるゲームだ。歴代の有名選手と車両もあわせて参戦しているのはたまらないハズ。
いっぽうで、モータースポーツに馴染みのないユーザーでも、スタッフや開発にこだわってチームを「マネジメント」していくのは楽しい経験になるだろう。最初は勝てなくても、開発と練習を重ねることで着実にステップアップしていく過程を楽しめる。
バイクの挙動自体はアシストが強めに効いている印象だ。カーブの手前で適切に自動ブレーキがかかってくれたり、スティックを目一杯倒しても転倒せず曲がってくれるなど、バイクゲーム初心者でも扱いやすいアシストが用意されている。
ここだけの話、レースオプションから「AI難易度」を最低値の20%まで下げれば、タイムアタックのハードルもかなり緩和された。さらに、タイヤと燃料消費のオプションをオフにすることで燃料切れ問題も解決でき、筆者がレースで1位を獲れるくらいには難易度を下げられた。
もっとも、「リアルさ」を求めて本作を買う人からすれば、それらのオプションは無用の長物といったところだろうか。あくまでも選択肢の1つとして「できる」ということだけ覚えておいてもらえれば幸いである。
リアルさで言うならもう1つ、「バイクレトリィバルシーケンス」という、転倒した際にオートで復帰するのではなく、手動でバイクに戻る体験も可能になった。1つのミスが致命的になるので、よりスリルを味わうことができる。
また、本作はオフラインのキャリアモードやシングルレースだけでなく、オンラインプレイも楽しむことができる。全世界の猛者と0.001秒を競うレースを楽しむのもよし、友人とお手軽にレースするのもよしだ。
さらに、配信中のDLC「Limited Edition Liveries」では、John Hopkins選手やDani Pedrosa選手など、MotoGPを象徴する5人のレジェンドライダーとその搭乗車両が追加される。価格は660円。ファンはぜひ、そちらも楽しんでもらいたい。
※追加DLCの販売はPS4/PS5/Xbox One/Xbox series X|Sのみ
MotoGP 21 © 2021 Published and Developed by Milestone S.r.l. All rights reserved. Licensed to and published in Japan by EXNOA LLC. Copyright © 2021 Dorna Sports S.L. - All rights reserved.
(提供:DMM GAMES)
【ゲーム情報】
タイトル:MotoGP 21
ジャンル:モータースポーツレーシング
配信:DMM GAMES
開発:Milestone S.r.l.
プラットフォーム:PlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X|S/Nintendo Switch/PC(DMM GAME PLAYER)
発売日:2021年5月13日(PC版は2021年6月10日配信予定)
価格:
PlayStation 4/PlayStation 5:8778円(PS4版のみパッケージ版あり)
Xbox One/Xbox Series X:8750円
Nintendo Switch:6578円
PC(DMM GAME PLAYER):5149円 ※PC版はオンライン機能が非対応
プレイ人数:1~13人(PS4/Xbox One)、1~22人(PS5/Xbox Series X|S)
CERO:A(全年齢対象)
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