eスポーツタイトルを最高画質級で144fps超、重量級タイトルも中〜高画質設定を60fps超で楽しめる性能
10万円台!初期投資は抑えたいが性能と見た目に妥協したくないユーザーにオススメのゲーミングPC、GF65 Thin 10U
eスポーツを楽しむならGF65 Thin 10Uはベストチョイス
それでは最後にベンチマークソフトを使ってパフォーマンスを見ていこう。まずPCMark 10 Standard。Overallスコアは5725で、Essentialsが9153、Productivityが7460、Digital Content Creationが7461だった。Essentialsスコアのとおり、ホーム用途ではかなり快適な性能が得られ、Productivityのビジネス用途も一般的なノートPCと比べてひとつ上の快適さが得られると見られる。一方、Digital Content Creationのクリエイティブ用途も、まずまず高いことは確かで、ホームビデオの編集などに問題はないが、業務用途となるとCore i7搭載モデルが適していると思われる。
3DMarkは、Fire Strikeが16207、Time Spyが7077、Port Royalが4223といったスコアだ。DirectX 11の高負荷テストであるFire Strikeのスコアは十分だ。一方、DirectX 12の高負荷テストであるTime Spyについては10000ポイントを上回ることができていないため、実際のDirectX 12タイトルでは多少の画質調整が必要と思われるが、基本的に高画質寄りの設定で楽しめそうだ。リアルタイムレイトレーシングのPort Royalは5000ポイントを上回ることができていないため、画質調整およびDLSSとの併用が前提になるだろう。
VRMarkによるVR性能は、Orange Roomが8182、Cyan Roomが6409でこの2つはターゲットフレームレートを十分な余裕でクリアしている。Blue Roomは2114で、ターゲットフレームの半分程度だが、Blue Roomはかなり処理の重いテストであるため「GF65 Thin 10U」はVR対応製品であると位置付けてよいだろう。
続いてゲームテストは、Tom Clancy's Rainbow Six Siege、Assassin's Creed Valhalla 、Watch Dogs Legionをテストした。
Tom Clancy's Rainbow Six Siegeはまさにeスポーツの王道と言えるタイトル。VulcanでのテストではフルHD、最高画質時で210fpsが得られており、最低fpsも179fpsだったことから、144Hzパネルのスペックをフルに引き出すことができるタイトルのひとつに挙げられる。
Assassin's Creed Valhallaは、フルHD、最高画質時で58fps。ひとつ画質を落とした高+で63fps、もうひとつ落とした高設定で67fpsだった。プレイ自体は最高画質でも問題ないが、よりスムーズな描画を得るなら高+や高設定がオススメだ。
Watch Dogs Legionも比較的処理が重いタイトルだ。フルHD、最高画質時は50fpsで、ターゲットの60fpsをやや大きく下回った。ただしWatch Dogs LegionではDLSSが利用できるため、これを高性能とすれば69fpsに向上した。なお、リアルタイムレイトレーシング(RT)を楽しみたい場合は、RTを中、画質を中、DLSSを高性能とすると71fpsが得られたので参考にしてほしい。
初期投資は抑えたいが性能と見た目に妥協したくない。GF65 Thin 10Uはそうしたユーザーのオススメモデル
「GF65 Thin 10U」はeスポーツタイトルを最高画質級で144fps超、重量級タイトルも中〜高画質設定を60fps超で楽しめる性能、機種によっては10万円台前半から入手できるという価格設定、さらにはスリムなデザインを1台で満たす非常に意欲的なゲーミングノートPCだ。
もちろん、コストを抑えるために1世代古いCPUを組み合わせているというところは考慮しなければならないが、ゲーミングでより重要なGPUは最新だ。ここを最新とすることによるコスト増と天秤にかけて検討したい。
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