まるでモノアイのモビルスーツヘッドを連想させる斬新なデザインのゲーモングデスクトップ「Aegis Ti5 10TE-018JP」が、エムエスアイコンピュータージャパン(MSI)から発売された。昨年のCES 2020で発表されていたものの、1年強経ってようやく市場への投入を果たした。
パフォーマンスを最大限引き出す冷却構造のほかOLEDパネルを備えたダイヤル式の操作ボタン「ゲーミングノブ」を備えているのが特徴で、マシンの状態を表示したり、システムの設定変更などをカンタンに行なえる。今回は、本製品の実力を検証してみた。
外観だけでない中身も独創的なケースに注目
まずは、ひと目見たら忘れられない外観から見ていこう。正面からは一見、一般的なミドルタワーケースのような感じだが、サイドから見るとお尻が持ち上がり、首の上に頭が乗っているようなデザインになっている。頭でっかちなので、バランスが悪そうに見えるが、押せば多少揺れるものの意外と安定感は確保されている。
本体サイズは、551(W)×239(D)×511(H)mmとミドルタワークラスのサイズで、重量は15kg。正面上部にあるダイヤルが「ゲーミングノブ」だ。円形のOLEDディスプレイを備えており、ダイヤルを回してモードを選び、押してその機能を選択。機能によって状態を表示したり、さらに設定を選択する仕組みになっている。
LEDイルミネーションが正面や両サイドに張り巡らされていて、これもゲーミングノブでカンタンに切り替えられるようになっている。もちろん、「MSI Mystic Light」に対応しており、カスタマイズが可能。ゲーミングノブに割り当てるモードもMSIの総合ユーティリティー「Dragon Center」アプリで指定できるので、イルミネーションデザインは自由自在だ。
スタンドの“首”にあたる丸い部分には、電源を格納。750W 80Plus Goldを装備し、両サイドのメッシュパネルからエアーを取り込むようになっている。ケースの両サイドにもメッシュパネルが施されていて、右側面は排気、左側面は吸気となっている。
背面には吸気用ファンを備え、インターフェースは一般的なケースと違い逆の位置に配置されている。これは、グラフィクスボードの冷却ファンが上面にくる設計になっていて、ケースの上面はアクリルパネルに覆われ、3連ファンが見えるようになっている。
マザーボードの配置が逆のため、内部へアクセスするには右側からになる。サイドパネルを外すには、背面のネジ2本を外し、後ろへスライドするようにすると外れるが、LEDイルミネーションのケーブルがつながっているので注意が必要だ。
右側には、MSIオリジナル水冷クーラーの冷却ファンが現れる。こちらもネジを外すことで手前に倒れるので、内部にアクセスできるようになるが、かなり狭く水冷用の管もあるので、メモリーやM.2 SSDの増設時はひと手間かかるだろう。
左側のパネルを外すと、CPUの裏側から冷却するファンが現れる。CPUを挟むように冷却することで、パフォーマンスを最大限引き出す設計だ。また、2.5インチベイが2つ備わっていて、こちらの増設は容易いだろう。
HDDが入る3.5インチベイは、底面のパネルを外すと現れる。データ保存用として2TBのHDDが備わっており、システム用の1TB NVMe SSDと合わせて必要十分な容量が確保されている。また、正面と上面のパネルも、それぞれネジで外れるようになっている。
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