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デジタル機器が圧倒的に探しやすくなる? アップルFind My戦略の興味深さ

2021年04月13日 13時00分更新

電動自転車などの探索も可能に

 また、Belkinのほかにも、ChipoloやVanMoofが、Find Myネットワークプログラムの参加を表明している。

 VanMoofは、スポーツタイプの電動自転車(e-bike)のメーカーで、S3とX3というタイプが対象となるようだ。S3とX3は本体にGPSが内蔵されていて、もともと盗難に強いe-bikeではあるが、さらにこのプログラムに参加することで探しやすくなる。

 Chipoloは、Find Myネットワークプログラムに対応した「Chipolo One Spot」という紛失防止タグ製品を発売予定だ。これはTileのような小型のタグ製品で、これをカギにつけたりカバンなどに入れておけば、紛失時に音を鳴らして見つけやすくなる。さらに探すネットワーク対応アクセサリープログラムに対応することで、iPhoneの探す機能で見つけることができる。

 ちょっと興味を引くのは、このChipolo One Spotは「AirTag」と競合製品になるのではないかということだ。

 少し以前からアップルからAirTagという製品が出るのではないかという噂が囁かれていた。直近ではこの3月にあると噂されていたイベントで登場するという予想もあったが、実現しなかった。もちろん噂だけであって、実際にそうした製品があるのかどうかも定かではない。

 しかし、もしChipolo One Spotのような製品が、アップルの探す機能に対応すれば、このAirTagのような製品がもしあったとしても魅力をいささか失ってしまうだろう。もちろんアップルらしいデザインの良さはあるにしても、価格での対抗が難しい。

 もしAirTagの計画が本当にあったとしてだが、従来はアップルは自社製品と同じ機能のサードパーティー製品については排除する方向にあったのだから、この新しいFindMyプログラムはアップルの戦略に関して興味深い変化となるように思える。

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