ASCII.jp読者の皆さん、初めまして! 元SKE48の梅本まどかです。
私は全日本ラリー選手権にウェルパインモータースポーツのコドライバーとして参戦しています。コドライバー歴4年目となる今年は、全日本ラリー選手権イベント2戦とWRCラリージャパンの合計3戦に参加する予定です。そのレポートを毎戦コドライバー目線で書かせていただくことになりました! どうぞ、よろしくお願いします。
去年までは、茂原の女王こと板倉麻美選手と「ヴィッツ CVT」で参戦していたのですが、今年はマシンもペアも変わりました。
マシンはいま大注目の車種であるトヨタ「GRヤリス」のCVTグレード「RS」です! しかも、このGRヤリスRSには、チーム監督が作ったリヤウィングをはじめ、いくつかオリジナルパーツがついており、すごくかっこいいマシンに!
ウェルパインモータースポーツは昨年からラリー活動だけでなく、カーボンパーツも作るメーカー的な業務もスタートしたのです。
荒天でクラッシュも発生した新城ラリー
3月20~21日に開催された全日本ラリー第2戦「新城ラリー2021 Supported by AICELLO」では、参加者やオフィシャルなど多くの方からも「かっこいい」と注目を浴びていました! お客さんにも実物を見ていただきたかったのですが、残念ながら今年も無観客イベントでした……。
この新城ラリーでペアを組んだのは村田康介選手。2013年は今のチームの前身であるCUSCOジュニアラリーチームでドライバーも務めたベテランですが、ラリー参戦は5年ぶりと久しぶり。最近は主に全日本ダートトライアル選手権に参戦している選手です。
初めてのマシンに初めてのペアなので、ラリーの2週間前にサーキットで練習やテストをしたのですが、初めて乗った時に「あれ?」。GRヤリスRSは、これまで乗ったアクアやヴィッツよりもダッシュボード位置が高く、車内も広いと感じました。車内が広いと日常使いでは快適ですが、小柄なコドライバーだと不便なこともあるのです。
コドライバーが座るシートは、極力後ろの低い位置に設置します。車の真ん中にできるだけ重心が収まるという理由なのですが、そうすると手が長くない私はダッシュボードに手が届きません。たとえばSS中にフロントガラスが曇ったとき、デフロスタースイッチの操作をしたくても触ることができないのです。なので、今回はドライバーさんに操作をお願いしました。
また、ダッシュボードが高いとやはり前が見えにくいです。特にレッキなどでは、TC(タイムコントロール)やラジオポイントなどの各種看板を見落とさないように、いつもより気をつけたりも。でも足元はかなり広いので助かったこともありました。
今回はLeg2の日曜日はかなりの大雨。リエゾン時、ヘルメットやHANSは、シート後方のヘルメットハンモックに入っています。
小柄な私はバケットシートに座ったままだと、そのハンモックになかなか手が届きません。晴れてて余裕があるときは、一度クルマから降りて手を伸ばすのですが、大雨のときは車内を濡らしたくない。そのため、Leg2はヘルメットやハンスを膝の上に乗せていました。それでもさらにノートを広げて確認できるスペースがあり、とても快適に過ごすことができたのです!
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