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情報収集もSNS、買い物前にチェック

「一重」「身長」若者がSNSで自分と同じ特徴を検索する理由

2021年04月13日 09時00分更新

SNSの利用頻度は?

 皆さんはSNSをどのような目的で使っているだろうか。10代の利用目的や実態について、ゼネラルリサーチの「【2021年最新】SNSの動向調査」(2021年3月)を見てみよう。

 利用頻度の高いSNSについて聞いたところ、10~40代では「Twitter」「YouTube」「Instagram」が上位に入ったが、50代では「YouTube」「Twitter」に次いで「Facebook」が上位に入った。Facebookが中高年以上のSNSとなっているのは事実のようだ。

 また、よく見るアカウントやお気に入りのアカウントはどんなジャンルが多いかという問いに対して、10~30代は「美容・コスメ」「おもしろ・エンタメ」が上位にきているのに対して、40~50代では「美容・コスメ」がランキング外となっており、あまり関心がないようだ。10代は「好きな芸能人やアイドルの情報」も上位に入っている。

 若者世代で上位にランクインした「Twitter」「YouTube」「Instagram」は多くのコンテンツがあり、情報収集に使いやすいサービスだ。若者層は、得たい情報ごとにサービスやアカウントを使い分けていると考えられる。

若者は「自分の特徴に合ったメイクを検索できるのもSNSのメリットの1つ」だという

自分に似た人、好みが合う人でSNS検索

 TwitterやInstagramの検索マーク(発見タブ、キーワード検索)はどの程度利用しているかという質問に対して、「ほとんどメインで利用している(8.8%)」「情報収集をする際に利用することが多い(34.5%)」「情報収集でなくも、暇つぶしで利用することが多い(12.5%)」と、半数以上が利用していた。

 また、商品やサービスを購入する際、SNSを参考にするか聞いたところ、10代~30代の半数以上が『はい』と回答。一方、40代~50代では半数以下となっている。

 10~30代の若者層はSNSを情報収集用に使い分け、SNSを検索することが当たり前となっている。それが購買行動にも結びついているのだ。

 「TwitterとかInstagramのコスメ垢とか見ると、プチプラでコスパもよくてかわいいコスメが見つかる。メイクの仕方を見るのはYouTubeが多いかな。すっぴんからどうやって顔を作っていくのかがわかりやすい」と、ある女子大生はメイク関連の情報を得るために複数のSNSを駆使していると教えてくれた。

 「私は一重だから、同じ一重の人のアカウントがめちゃくちゃ参考になってる。背も低いので、同じくらいの身長の人の着こなしとかもすごく参考になる。モデルだとあまり参考にならないけど、SNSなら自分に似てる人とかの投稿が必ず見つかる」。

 SNSでは具体的な方法を動画でわかりやすく見られる上、プチプラ、一重メイクなど自分の要望に合ったものを探しやすい。加えて、自分と似ている特徴を持つ人の投稿が必ずあることもメリットだという。若者世代の情報収集法は大人でも参考になるので、真似してみてはいかがだろうか。

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著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

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