暗部の視認性を向上させる
Black Equalizerを2タイプ搭載
ここからは特徴的な機能を見ていこう。Black Equalizer 2.0は、画面を1296分割して黒レベルを調整するもので、ゲーム的には真っ暗であっても違和感のないレベルで黒い部分を見えやすくするものだ。
下の写真のように違和感のない持ち上げ方であり、GIGABYTEのサイトを見るとFPS向けの機能として紹介している。また仕様を見ると、Black Equalizer 2.0はリフレッシュレート144Hz以下で有効になり、165HzではBlack Equalizer 1.0が適用される。
バージョンの違いは露骨であり、Black Equalizer 1.0の場合はあからさまに持ち上げました感のある絵になるが、Black Equalizer 2.0では、暗部だけが持ち上がっているのがわかる。ただしBlack Equalizer 1.0はハイリフレッシュレートにも対応しているので、1.0にも利用価値がある。
エイムスタビライザーは、OSD上では照準補正器とローカライズされているが、フレーム間にブラックフレームを挟むことで、体感的なブレを軽減するものだ。有効化するとFree Sync/G-SYNCはオフになるため、ユーザーの感覚次第となるが、ゲーム向けではないと判断した場合でも、動画視聴で出番があるだろう。
他社にない機能として、マイクを内蔵していることが挙げられる。ノイズキャンセリング用に用意されたもので、環境音を取得して、別のマイクからのインプットのノイズを減らすというものだ。ゲーム中のキーボード打鍵音を消してくれたりするので、ボイスチャット時に威力を発揮する。
また、SN比最大120dbのヘッドホンアンプ出力を搭載しており、インピーダンス最大600Ωのヘッドホンをサポートしている。頭の位置から最も近い場所にある液晶ディスプレーにヘッドホンを接続できるということは、騒音源でもあるPC本体を、自分から離れた場所に設置できるというわけだ。
このほかゲームアシスト機能には、画面上にクロスヘア(照準線)やタイマーなどを表示する定番機能や、別の出力画面を表示するPIP/PBP、CPUやGPUのステータスを画面にリアルタイム表示するダッシュボード機能などがある。
これらはすべて「OSD Sidekick」から調整できるため、本体の操作ボタンにアクセスする手間なく、設定を試していける。また各種設定や後述するカラーモードの変更までの時間が短く、あれこれと試していてもストレスではなかったことも記しておく。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう