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山根博士のグロスマレビュー

ハイエンドメーカー・OnePlusのカジュアル5Gスマホ「OnePlus Nord N10 5G」のちょうど良さ

2021年03月02日 12時00分更新

4眼カメラはマクロとモノクロという珍しい構成

 それでは次にカメラ性能を見ていこう。カメラは6400万画素、800万画素・超広角、200万画素・マクロ、200万画素のポートレート用モノクロを搭載する。2万円台の5Gスマートフォンで高画質側は4800万画素より1つ上の性能、しっかりマクロも搭載し、ボケの効いた写真も撮れるということだ。なお日本で発売される「Redmi Note 9T」はこのOnePlus Nord N10 5Gより価格は安いものの、カメラは3つ。超広角がなく、6400万画素カメラも搭載しない。Redmi Note 9Tにちょっとお金を足せばOnePlus Nord N10 5Gが買えるというわけだ。そう考えると日本でぜひ発売してほしいと思ってしまう。

4つのカメラを搭載する

 カメラのUIはモードの切り替えが「コマ送り」「パノラマ」「スローモーション」「ビデオ」「写真」「ポートレート」「夜景」「プロ」と多い。その代わりほかのメーカーのスマートフォンによくある「その他」はない。また、メインカメラはデフォルトでは1600万画素撮影となり、6400万画素で撮影をするには画面上にある「64M」をタップして切り替える。マクロの切り替えもその横にある花アイコンをタップだ。倍率切り替えは写真モードでは「0.6倍」「1倍」「2倍」の切り替えがワンタッチで可能であり、デジタルでは10倍までズームできる。ビデオは8倍ズームにまで対応する。

1600万画素、6400万画素、マクロの切り替え

カメラ倍率切り替えや、その他のカメラモード

 カメラを使って便利だと感じたのが、写真モードでもシャッターボタンを長押しするとそのままビデオ撮影ができること。静止画と動画を切り替えず、シームレスに撮影できる。また撮影直後、シャッターボタン横に表示されるプレビューアイコンを長押しすると、そのままSNSなどにシェアできる。これらもOxygen OSの機能であり、カメラの使い勝手もほかのスマートフォンよりいいと感じられる。OnePlusファンが多い理由が、この辺りからもわかるような気がした。

プレビューの丸いアイコンを長押しするとすぐにシェアできる

 実際に筆者の居住する香港の街中でいくつか写真を撮ってみた。

0.6倍(超広角)撮影

標準撮影

標準で6400万画素撮影

2倍撮影

10倍撮影

室内で標準撮影

室内でポートレート撮影

マクロ撮影

夜景撮影

同じ夜景を標準モードで撮影

 さて、OnePlusはスマートフォンだけではなくケースやヘッドフォンなども販売されている。左右分離型イヤホン「OnePlus Buds Z」は1万円を切る低価格が魅力だ。本体はAirPodsのような形状で、専用ケースは楕円形の小型サイズ。本体のバッテリーは40mAhで5時間の音楽再生、3時間の通話が可能だ。ケース(450mAh)に入れて10分の充電で3時間の再生が可能だという。

OnePlus Buds Z

楕円形状のケースに入れて充電する

 ヘッドフォンの重量は4.35g、ケースの重量は40gとAirPodsとあまり変わらない。Bluetooth 5.0に対応し、利用できる距離は最大10m。防水はIP55に対応する。価格からわかるように音質にこだわった製品と言うよりも、Nordシリーズのスマートフォンと同時に買って、手軽に使うワイヤレスヘッドフォンという立ち位置だ。

価格の安さが魅力。OnePlus Nord N10 5Gと一緒に買いたい

 OnePlusはハイエンドモデルを中心に展開してきたこともあり、高スペックなスマートフォンを求めるアメリカやヨーロッパのユーザーにも大きな人気だ。アメリカで5G端末をいち早く発売するなど、最新モデルを投入するタイミングは大手メーカーと変わらない。とはいえ、まだまだOnePlusを知る人は少ない。今回紹介したOnePlus Nord N10 5GはOnePlusのブランドをより広いユーザーに知ってもらうための戦略的な製品と言えるだろう。

 日本の通信キャリアも5Gスマートフォンのラインナップを積極的に増やそうとしている。ぜひOnePlusにはハイエンドモデルだけではなく、このOnePlus Nord N10 5Gのように手軽に買える5Gモデルを日本に投入してほしい。

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