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超重量級のサイバーパンク2077、最高画質は18万円台のゲーミングPCでどれだけ遊べる?RTX 3070搭載“PG-EQ”で検証

2021年02月08日 12時00分更新

RTX 3070でレイトレーシング性能も優秀

GPU-Z(左)とCPU-Z(右)の情報

 外観をチェックしたところで、次は各種ベンチマークを通して、PCのパフォーマンスを見ていこう。まずはCPUの性能を計る「CINEBENCH R20」および「CINEBENCH R23」を用いて、CPUの性能を検証してみる。

 PG-EQが標準構成で搭載しているCPUは、Core i7-10700。テストの結果、CINEBENCH R20のスコアーは、マルチスレッドで3539、シングルスレッドで478。CINEBENCH R23のスコアーはマルチスレッドで9113、シングルスレッドで1259になった。

 過去のデータと比較しやすいCINEBENCH R20での話になるが、前世代で同じTDP65WのCore i7-9700がマルチで3000ほどのスコアー。8コア/8スレッドからハイパースレッディングによって8コア/16スレッドになり、マルチタスクの処理性能や、クリエイティブな用途などでのパフォーマンスがアップしている。

 末尾に“K”がつかないモデルなので、クロック面では若干抑えめであり、オーバークロックなどもできないモデルだが、消費電力やコスパの面ではバランスのいい製品といえる。BTOで10コア/20スレッドのCore i9-10900や6コア/12スレッドのCore i5-10500などを選択することもできるので、パフォーマンスや予算の都合に合わせて選びたい。

 次はPC全体のパフォーマンスを見る「PCMark 10」のスコアーを計ってみよう。

 総合スコアーは7302という結果。スコアーの内訳は、アプリの起動速度やビデオ会議、ウェブブラウジングなどの快適さを見る「Essentials」が10481、スプレッドシートや文書作成ソフトなど、ビジネスアプリの快適さを計る「Productivity」が9641、写真編集などクリエイティブ用途の性能を見る「Digital Content Creation」(DCC)が10458になった。

 さすがにゲーミングモデルだけあり、ウェブブラウジングやビジネス用途などにおいても困ることはほとんどないだろう。クリエイティブな作業もしたいなら、前述のBTOメニューでよりコア数の多いCore i9を選択すれば、DCCのスコアーもより高くなるので一考の価値ありだ。

 次はストレージ性能を計測。「CrystalDiskMark 8.0.1」で、M.2 SSDとHDDのアクセス速度を計ってみた。

SSDのテスト結果

 SSDでは、シーケンシャルリードが3459、シーケンシャルライトが2984。第10世代Coreプロセッサーでは、最新のPCI Express 4.0接続には対応していないものの、PCI Express 3.0のSSDとしては十分な速度が出ている。ストレージの速度はゲームのローディング速度などにも影響を与えるが、これだけの速度であれば、実測値ではPCI Express 4.0との差も数秒程度のため、あまり気にする必要もないだろう。ゲーミング用途で考えるならば、むしろコスパのいい選択だ。

HDDのテスト結果

 一方、データストレージとして搭載しているHDDは、シーケンシャルリードが196、シーケンシャルライトが194という結果になった。SATA接続の3.5インチHDDなので、SSDと比べると速度はさすがに見劣りするものの、2TBという容量で価格はあまり上がらないのは嬉しい。

 ゲームはSSDにインストールし、その他のデータはHDDに保存するようにすれば、高速なSSDの容量を圧迫せずに活用できるはずだ。

 次は3Dゲームの描画性能を計測する「3DMark」の結果を見ていこう。今回行なったのは、DirectX 11のテストである「Fire Strike」とその4K解像度(3840×2160ドット)のテスト「Fire Strike Ultra」、DirectX 12のテストである「Time Spy」とその4K解像度のテスト「Time Spy Extreme」、そしてDirectX Raytracingでのリアルタイムレイトレーシング向けのテスト「Port Royal」だ。

 各テストの結果はグラフの通り。細かい構成は異なるためあくまで参考値だが、Core i9-9900K+RTX 2080 SUPER搭載ビデオカードという前世代のハイエンド級構成だと、Fire Strikeで24000前後、Time Spyで11000前後になっている。DirectX 11/12双方のテストで、前世代のワングレード上の構成を上回った形だ。それぞれの高解像度のテストでも、13~20%ほど上のスコアーを出している。

 Port Royalでも18%ほど高い数値を記録した。光線の反射や屈折などの物理的な挙動をシミュレートすることによって、より写実的な描画をするレイトレーシングは、その処理負荷がかなり高い。特にゲームにおいては、プレイヤーの操作に合わせてこれをリアルタイムで計算するため、映像作品のように“あらかじめ計算したものを再生する”といった手法もとれない。NVIDIAのRTX 20シリーズからは、このリアルタイムレイトレーシングを念頭に置いた“RTコア”が初めて搭載されるといったこともあったが、なかなか快適なパフォーマンスを発揮することは難しかった。

 しかし、RTX 30シリーズでは、RTコアの世代の進化などもあり、レイトレーシングの処理性能もよりアップしている。GeForceの世代間の性能向上が見られるポイントだ。なお、今回パフォーマンスを検証したいサイバーパンク2077もレイトレーシング対応タイトルなので、ここのスコアーが高いのは検証時に期待が持てる。

 お次は定番ベンチマークの「ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク」でもテストしてみた。フルスクリーンモードの「最高品質」、解像度はフルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4Kで計測している。

 スコアーで見ると、4Kでも11000越えの数値となり、スクウェア・エニックスの定める最高評価「非常に快適」を優に達成している。フレームレートを見てみても、4Kで平均では70fps台になっており、ファイナルファンタジーXIVくらいの負荷であれば十分快適に遊べるはずだ。

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