グローバル化によってクルマの個性が出しにくくなっていますが、その中でも異彩を放つのがイタリア車。故に人々の心をつかんで離さない魅力があります。FIAT 500(チンクチェント)もそんな1台です。その魅了はどこにあるのでしょうか?
2気筒の軽快なエンジンと走りが魅力
現行のFIAT 500が登場したのは2007年のこと(日本上陸は2008年)。丸みを帯びたBセグメントは世界中で愛され、2019年の時点で210万台を販売。我が国でも累計5万台(2019年末時点)を販売。特に珍しいクルマではありません。2016年にはマイナーチェンジを実施。といっても、フロントとリアのバンパー形状を変更したほか、Android AutoやApple CarPlay対応のディスプレーの装備、併せてステアリングにオーディオリモコンが新設されたくらいの仕様変更でした。
丸みを帯びた可愛らしさを覚えるボディーは、全長3545×全幅1625×全高1515mmと軽自動車を一回り大きくした程度。車重も1040kgと軽量で、軽快な走りが楽しめそうです。この大きさは、都内の住宅街を走るのにもピッタリ。全高は1.55m以下ですので、高さ制限のある立体駐車場に入れることができそうですが、この高さ表記にアンテナ部は含まれておらず、取り外さないと当たることがあるので注意が必要です。
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