コンパクトな筐体に必要十分な機能を搭載
パーソナル スマート スピーカーフォン「Poly Sync 20」は、端的に説明すると「オンライン会議時に、1台でマイクとスピーカーを兼ねてくれる機器」だ。そのサイズは縦95×横182×高さ34mm、重量は360g。大きめのスマホを2台重ねたサイズ感をイメージしていただくとよいだろう。
筐体はIP64の防塵防滴性能を有する。これは、本体内部にホコリが入らない「耐塵」性能を備え、水などの飛沫による影響がない「防沫」性能を備えるということ。要は多少の砂やホコリは気にする必要なく、小雨に濡れるぐらいなら大丈夫、といった性能を示しているので、幅広いシチュエーションでの使用が可能ということだ。
「Poly Sync 20」には8モデルがラインナップされる(表参照)。詳しくは追々説明するが、まず専用Bluetoothドングル「BT600」が付属するか否かで「Poly Sync 20」(ドングルなし)と「Poly Sync 20+」(ドングルあり)で大別され、それぞれでUSBケーブルの違い、Microsoft Teams対応ボタンの搭載の有無といった点で差別化されている。
「Poly Sync 20」は、人気のオンライン会議ツール「Zoom」と「Microsoft Teams」のプラットフォーム認定を取得している。とはいえ他のオンライン会議ツールで使えないわけではなく、基本的には支障なく利用できる。ただMicrosoft Teams対応モデルについては「Teams」ボタンが搭載されていて「Poly Sync 20」からMicrosoft Teamsをアクティブにできるという便利機能が追加される。
メイン操作は本体上部手前にあるタッチボタンから実行できる。本体には「着信応答/通話終了」「音量上げ」「音量下げ」「ミュート」のほか、機能を割り当てられる「プログラム」と5つのボタンを搭載。Microsoft Teams対応モデルにはさらに「Teams」ボタンが追加される。
「Poly Sync 20」をパソコン(Windows PCおよびMac)に接続し、オンライン会議アプリのマイクおよびスピーカーとして利用する場合は、基本的にUSBケーブルで接続する。Bluetoothに対応するパソコンならワイヤレスで接続し利用することも可能だ。なお、スマホとはBluetooth接続のみ。「Poly Sync 20」本体にはUSBケーブルが直付けされていて、USBコネクタの形状が「Type-A」のモデルと、「Type-C」のモデルから選択できる。いずれのモデルでもケーブル長は715mm。
「Poly Sync 20」本体にはマイクが3基内蔵され、エコーとノイズを抑えた集音が可能。その集音範囲は半径約2mで、利用にあたっての適切な部屋サイズは4m×4mまでとされている。日本の間取りで言えば9畳弱といったところで、これはちょうど1人暮らしの部屋や、家族と共に暮らしている家屋で利用できるワークスペースの広さに匹敵するのではないだろうか。
また、小規模な会議スペースや最近よくあるコワーキングスペース内の個室といったところでも十分に使えるスペックだろう。内蔵スピーカーのサイズは40mm、デュアルパッシブラジエーターとバスレフ型を採用。
加えて「Poly Sync 20」はコンパクトなサイズながら3200mAHのリチウムイオンバッテリーを内蔵しており、4時間の充電で最長20時間の駆動が可能。
スマホとBluetooth接続している場合、会議三昧の一日だったとしてもバッテリー切れの心配はないだろう。さらにこの内蔵バッテリーは外部出力もできるので(出力は5V/1A)、イザというときのモバイルバッテリーとしても活用できる。
先に触れたように「Poly Sync 20」には仕様が少しづつ異なる計8モデルが用意されている。通常はBluetoothドングルの付属しない「Poly Sync 20」で必要十分と思われるが、Bluetooth機能を搭載しないパソコンとワイヤレス接続して使いたい場合には、ドングル付属の「Poly Sync 20+」を選択するといいだろう。
そしてオンライン会議で普段使いしているアプリがMicrosoft Teamsなら、Teams対応モデルをチョイスすればより便利に活用できる。あとは、接続するパソコンのUSB端子によってType-AモデルかType-Cモデルのいずれかを選択する、という具合だ。
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