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18万円台で240fpsゲーミングもOK!RTX 3070搭載「PG-MQ」は高コスパでねらい目

2020年11月27日 12時00分更新

 昨今、PC関連の次世代パーツが次々と投入され、BTO PCや自作PC界隈が大きな盛り上がりを見せている。昨今の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)による開発・製造への影響もあると思うが、人気のパーツにおいては店舗やウェブ上でも品切れが続出するなど、品薄になるほどの状況だ。

 そんななかでもNVIDIAの新世代GPU「GeForce RTX 30」シリーズの人気は高い。4K(3840×2160ドット)やレイトレーシングのゲーミングを現実的にしたGeForce RTX 3080や、8K(7680×4320ドット)という次世代のゲーミング環境を目指したGeForce RTX 3090が先んじて発売され、高い人気を獲得した。

 そして一足遅れて登場したGeForce RTX 3070は、実売でも7万円~9万円程度という価格ながら、前世代の一般向け最上位クラスであるRTX 2080 Tiと同程度のパフォーマンス、RTX 30シリーズの中でも優秀なワットパフォーマンスなどもあり、非常にコスパに優れた製品として注目を集めている。

 BTO PCメーカーのSTORMからも、そんなRTX 3070を搭載したモデル「PG-MQ」が登場した。ビデオカードにはRTX 3070、CPUにはCore i7-10700を搭載したゲーミングモデルで、価格は18万4800円から。ゲーミングPCとしては比較的安価ではあるが、最新のビデオカードを採用したことでどれほどのパフォーマンスが出せるのか。実際にお借りしてチェックしてみた。

「PG-MQ」の標準構成
CPU Intel「Core i7-10700」
(8コア/16スレッド、2.9GHz〜4.8GHz)
PCケース Metallic Gear「NEO V2 MG-NE510」
グラフィックス MSI「GeForce RTX 3070 VENTUS 2X OC」
(GeForce RTX 3070、GDDR6 8GB)
マザーボード MSI「B460M PRO-VDH WIFI」(B460、Micro-ATX)
メモリー Crucial DDR4-3200 16GB(8GB×2)
ストレージ Crucial「P5 CT500P5SSD8JP」(500GB、NVMe対応)
TOSHIBA「DT01ACA200」(2TB、SATA 3接続)
電源ユニット 750W 80PLUS Gold
OS Microsoft「Windows 10 Home(64ビット)」
サイズ 210(W)×405(D)×450(H)mm

両面ガラス張りの
上品なシルバー筐体

 まずは外観からチェック。PG-MQが採用しているPCケースは、Metallic Gearの「NEO V2 MG-NE510」だ。現在、日本のBTOメーカーでこのケースを扱っているのは同社のみだという。ブラック・シルバーの2色がラインアップされており、今回お借りしたのはシルバーモデルだ。

 アルミパネルを採用したミドルタワーケースで、両面のサイドパネルがガラスになっているという、高級感漂うデザイン。多くのPCケースが前面や天面にフロントインターフェースを配置しているが、本ケースでは左側のサイドにあるのが特徴的だ。目につく前面と天面をまっさらなアルミ面にしたいという、デザインのこだわりが感じられる。

フロントインターフェースは側面にある。USB 3.0×2と、オーディオ端子、そしてリセットボタンを備える

 ゲーミングPCというとギラギラ光るイメージもあるが、本製品が光るのは、フロント下部の部分だけだ。それも光源が直接露出するような感じではなく、下向きに漏れ出るように発光する。

 内部のパーツ類も、光る製品は採用されていない。ガラスサイドパネルなのに内部が光らないのは寂しいと思うかもしれないが、外観が上品なNEO V2 MG-NE510においては、これもなかなかマッチしているといえる。

 サイズは210(W)×405(D)×450(H)mm。BTOゲーミングPCの中には、拡張性や冷却性能を重視した大型のタワーケースを採用する場合も多い中、比較的コンパクトに収まっている。ガチガチの“ゲーミングらしい”見た目が好きな人には少し物足りないかもしれないが、大きさ的にもデザイン的にも、さまざまな場所にマッチしやすい落ち着いた印象だ。こうしたデザインを好む人も少なくはないことだろう。

 サイドパネルを開け、内部の様子を確認してみる。ミドルタワーケースで、内部のスペースは十分に確保されている。ケースのアルミパネルは通気孔などがないので、エアフロ―については気になるところだが、前面のサイドにはメッシュの吸気口があり、そこから効率的に空気を取り入れられるよう、120mmファンが2基設置されている。

フロントにはファンが2基。前から後ろへ空気が通る設計だ

CPU周りの様子。クーラーはインテルのリテールモデル。メモリーとSSDはCrucial製を採用

 背面はかなり通気性がいい設計で、前から後ろに抜けるエアフロ―を重視して設計されているのが分かる。ただ、静音性はそれほど高いわけではなく、後述するベンチマークの検証時には、それなりにファンの音が耳についた。標準構成ではインテルのリテールクーラーを採用しているため、静音性を重視するなら、+7000円で水冷式クーラーにカスタマイズするという選択肢もアリだ。

 本製品のRTX 3070ビデオカードは、MSI「GeForce RTX 3070 VENTUS 2X OC」を採用していた。メモリーやM.2 SSDにはCrucial製品を採用。同社がCrucialの正規代理店を務めていることもあり、信頼性の高いメモリーとストレージを標準搭載しているのは嬉しいポイントだ。

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