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バイク女子・美環がハンターカブとクロスカブを乗り比べ! その違いに迫る

2020年11月21日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●美環(@puritendon

ハンターカブと似て非なる
クロスカブとは?

クロスカブ110(34万1000円)のサイドビュー

クロスカブ110のフロントビュー

クロスカブ110のリアキャリア

 続いてクロスカブ110。こちらはスーパーカブ110をベースに、レッグシールドを取り外す一方で、ヘッドライトにプロテクターなどを装着。アウトドアテイストを加えたモデルになります。一見、CT125・ハンターカブと変わりないのでは? なのですが、これがよく見ると違っていたりします。

ヘッドライトガードを備えたフロントライト

クロスカブ110・くまモン バージョンとN-VAN。N-VANの荷室にクロスカブ110を積載可能だ

 スタイリングはチェーンカバーや大きめのリヤマッドガードなど、CT125・ハンターカブよりもスーパーカブの面影を残しています。最低地上高はCT125・ハンターカブよりも少し低い157mmでガードもない様子。本格的な未舗装路を走るよりは、遊び心を含んだオシャレなバイクといったところ。それゆえか、くまモンとコラボレーションしたモデルもラインアップに含まれています。

クロスカブ110に搭載するエンジン。キックスターターも備える

使用するエンジンオイル全容量は1リットル。ウルトラG1の使用が推奨されている

クロスカブ110の変速レバー

ハンドル左側にはクラッチレバーはない。スイッチ類はライトのハイ/ロー切替とホーンボタン、ウインカーのみだ

ガソリンタンクはシート下に配置。容量は5.3リットルでレギュラーガソリン車だ

 エンジンは型番のとおり排気量109ccの空冷4ストロークOHC単気筒で、最高出力は8馬力と、CT125・ハンターカブに比べると僅かに小型なものに。こちらも、セルスタートのほかキック式スターターも用意されています。燃費はCT125・ハンターカブと同じです。エンジンが少し小型のためか、車体の乾燥重量も106キロと軽量なので、手押しする際など取り回しの良さが光ります。

クロスカブ110の足つき性を確かめる美環さん

クロスカブ110の足つきを後方から

 使い勝手のよさは、シート高にも表れているようで、シート高さは784mmとCT125・ハンターカブと比べて約1.6cm低い設定になっています。「1.6cmなんて、大した数字ではない」と思ってしまうのですが、小柄な美環さんを見ると「確かにつま先部分に差が出ている」ように思います。

フロントブレーキはドラム式

リアブレーキもドラム式を採用

リアブレーキペダル。CT110ハンターカブと異なり滑り止めがないことから、靴底を選ばない

フロントブレーキレバー。付け根部分に前輪ブレーキロックレバーが用意されている

前輪ブレーキロックレバーのブレーキロックを利用した様子

見やすい指針式メーターパネルを採用

 使い勝手の良さは、フロントブレーキにも。フロントブレーキを簡単にロックできる前輪ブレーキロックレバーを装備しています。これは新聞配達や郵便局員などの配達業務で重宝するそうですが、配達業務でなくても、幹線道路の交差点で長時間停止する際、フロントブレーキを握るのがツラい……という時に便利な機能といえそうです。ちなみにブレーキは前後ともにドラム式を採用。メーターは指針式で視認性が高いものです。

左のCT125・ハンターカブは44万円、いっぽうクロスカブ110は価格は34万1000円 と14万円近い差がある

 このようにスペックだけズラズラっと並べると、CT125・ハンターカブの優位性が見えてくるように思えますが、車両価格は約14万円ほど安価に設定。ここにラインアップの上手さがひかります。よって「バイクででアウトドアレジャーなど色々楽しみたい人にはCT125・ハンターカブ、手軽な価格でオシャレに街で遊びたい人にはクロスカブ110」という住み分けができそうです。

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