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バイク女子・美環がハンターカブとクロスカブを乗り比べ! その違いに迫る

2020年11月21日 12時00分更新

文● 栗原祥光(@yosh_kurihara) モデル●美環(@puritendon

カブの独特なシフトチェンジに慣れる

スーパーカブ特有のシフトチェンジペダル(写真はCT125・ハンターカブ)

CT125・ハンターカブに貼られているシフトパターンの説明シール

 さて。スーパーカブを乗るにあたり、慣れたバイク乗りほど戸惑うのが独特のシフトチェンジペダルです。スーパーカブの場合、クラッチレバーはなく左足のシフトチェンジペダルを踏むごとに、自動遠心クラッチが作動。自動的にクラッチ操作を行ないます。しかも発進時に半クラッチをする必要もありません。このセミオートマATのような仕組みゆえに、変速操作を必要としながらもクラッチ操作を必要としないためAT小型限定普通二輪免許でも乗れるというわけです。

 ですが、一般的がバイクが左足のつま先を上下させて変速するのに対し、カブはつま先もしくは踵のペダルを踏んで変速操作を行います。さらに変速パターンが……

【走行中】
前ペダル:N→1→2→3→4
後ペダル:4→3→2→1→N

【停車時】
前ペダル:N→1→2→3→4→N→繰り返す
後ペダル:N→4→3→2→1→N→繰り返す

 という動きで、一般的なバイクの1→N→2→3→4とは異なります。またセルスタートもありますが、キック式スターターも試したいところ。

美環さんと談笑する、ホンダモーターサイクルジャパンのカブ主社員(以下、先生)

 そこで今回、試乗前にホンダモーターサイクルジャパンの若い「カブ主」女子社員の先生からご指導いただくことに。先生とスーパーカブとの付き合いは学生時代からだそうで、今もスーパーカブで通勤をしているのだとか。

 「カブの魅力は、適度にマニュアル操作なところですね。スクーターと違って自分でマニュアル操作をしないといけないのですが、逆にそれが楽しいんです。もともとバイクは交通手段として50ccを購入したのですが、キック式スタートしかなくて。ギアもあるし、最初は面倒だなぁと思っていたのですが、乗っているうちに楽しくなってサイズアップしていきました。スーパーカブに出会わなかったら、ここまでバイクにハマらなかったかもしれません」と笑顔で語ります。

 ちなみに先生はHonda二輪の公式Twitterアカウント「Honda Bike」(@HondaBike_hmj)の中のメンバーの一人。さらにスーパーカブに関するイベントでは、トークショーに登壇されて、知る人ぞ知る方だったりします。

キック式スタートの練習をする美環さんと、それを応援する先生

 まずはキック式スタートの練習から。他社のバイクでキック式スタートは試したことがある美環さん。ギアをニュートラルにし、足全体を使ってレバーを勢いよく押し下げればスタートするハズですが、体重が軽いためかなかなか上手くいかず。最初はセンタースタンドを立てて練習をするのがオススメのようです。

シフト操作を教えている様子

カカトでシフト操作する、というのは意外と慣れない模様

 続いてシフト操作。「シフト操作をする際は、アクセルを一瞬閉じてから行なうことをオススメします」と先生からご指導を受ける美環さん。このアクセルを閉じる、というのがポイントで、シフトダウン時にアクセルを煽らない点が普通のバイクとは異なるところです。当初、美環さんは「閉じているんですけれど、結構ガツンとします」と悩み顔。すると先生「気持ち長めに、1秒ぐらい閉じてみてください。そうするとシフトショックが少なくなりますよ」とアドバイス。

練習をする美環さんと、後ろから様子を見る先生。まるでバイク教習のようです

 「シフトインジケーターがないから、今何速に入っているかわからないですね」と不安になる美環さん。すると先生は「停止時はガチャガチャと踏み続ければ、Nになった時にニュートラル表示灯が光りますから」と、優しく教えてくださいました。

CT125・ハンターカブのメーターパネル。デジタル表示を採用する

 2台ともタコメーター(エンジン回転計)はありませんが、マニュアルによると1速は30km/hまで、2速は10~55Km/hまで。3速は20~80km/hまでで、4速は25km/h以上とのこと。発進したら、エンジン音を聴きながら適当な速度でシフトアップ、あとは4速で巡行というイメージです。シフト操作も含め、スーパーカブは「のんびり」が肝要のようです。

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