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デジタル敗戦の日本で、デジタル改革は進むか? IT担当大臣の平井卓也氏のことば

2020年10月30日 14時30分更新

今回のひとこと

「デジタル庁は、ヒト、モノ、カネがないFrom Scratch(最初から)によって、1年で作り上げる、誰も挑戦したことがないプロジェクトになる。スタートアップ企業でいえば、準備室を立ち上げて、1年で一部上場せよ、というのに近いスピード感である」

(デジタル改革・IT担当大臣の平井卓也氏)

 日本経済新聞社が主催した「AI/SUM&TRANSUM with CEATEC2020」において、平井卓也デジタル改革・IT担当大臣が、「デジタル庁のミッションとは」と題した講演を行った。

 菅内閣の目玉のひとつであるデジタル庁の創設に向けて、その背景や狙い、そしてプロジェクト開始から約1カ月間の取り組みなどを報告する場になったともいえる。

 講演の冒頭、平井大臣は、「2019年9月に、大臣(IT、科学技術、知財、クールジャパン、宇宙政策担当大臣)を退任したときに、いまのIT担当大臣の所掌と権限では、日本のデジタル化はうまくいかない、省庁を横断する強い力で一気に改革をするポジションを作るべきだと指摘した。だが、その役目が私に回ってくるとは思わなかった」と前置きし、「来年には、デジタル庁の形を示すことができる。それが、どういう状況で、どういういきさつで生まれてきたのか、なにをするのかを話したい」と、この講演の意図を述べた。

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